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 愛知県美術館ブログを始めてもうすぐ2ヶ月になろうとしています。ふと他館のブログはどういう記事を掲載しているのだろう、と思いたったので探してみました。

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 見落としているものも多いと思いますが、ざっと確認できたのは以上の館です。思っていたより...少ないです。印象としては、現代美術を取り扱っている館が多く、逆に東洋の古美術専門の館はこのような形での情報発信があまりないようです。
 色々と読んでみたなかで、特に東京都写真美術館のブログは来年度の展覧会に向けた調査を学芸員の方が詳細に報告するもので、大変読み応えがありました。どうしても催事情報ばかりになってしまいがちな館ブログのなかで、これだけしっかりした内容を発信できるのは凄い...(あとお昼ごはんが毎回美味しそうです)。


 それから館のブログではありませんが、九州国立博物館がブログ企画をやっていたので紹介しておきます。
九州国立博物館: BLOGREPO ぶろぐるぽ
 展覧会のレポートをブログ記事にして、アドレスを館に送るとプレゼントがもらえる、という仕組み。ブログ記事に九博研究員がコメントするかも知れない、とあります。展覧会ごとにこういったブログ・マーケティングが行われるのは最近では珍しくありません。ただ、美術館・博物館では写真撮影を禁じているところが多いので、ブログ記事にしてもらいにくいという難点があります。作品画像の撮影や掲載には著作権の問題が常についてまわりますので、そういった意味では現代美術専門の館よりも、古美術専門の館の方がフットワークが軽いと言えます。その点、この九博の企画はwebサイトで提供する画像を利用できるのはすばらしいですね。
(KS)

ワーキンググループ

2008年10月21日

 今日は、当館でおこなわれている教育普及活動の一つ[先生方との鑑賞学習ワーキンググループ]についてご紹介します。
 先週の18日(土)に、[先生方との鑑賞学習ワーキンググループ]がありました。ワーキンググループとは、登録制の研究会で、鑑賞学習に関心のある先生方が月に1回のペースで集まり、鑑賞教育の事例研究や、美術館で実施する事業への協力、学校と美術館をめぐる鑑賞教育の課題についての討議などを担当の学芸員と共におこなっているものです。

 今回のワーキンググループでは、次回開催の「アンドリュー・ワイエス –創造への道程-」に合わせて、実施予定の関連ワークショップとセルフガイド、鑑賞補助教材についての話し合いがおこなわれました。

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▲美術館の会議室にて
 ワークショップについての意見交換では、どのようなアプローチが小・中学生に有効なのか、美術館ですべき活動はどのようなことなのかなど、先生の側からみた意見も多く出て、活発な意見交換ができました。今後も話し合いを重ね素敵なワークショップ、セルフガイド、鑑賞補助教材にしていきます。

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▲ワーキンググループ終了後も、多くの先生方が残り意見交換をしていました。


 ワークショップの内容や日程は未定ですが、近日中にお知らせしたいと思いますので、ぜひ参加していただきたいと思います。先生方との協力によってどのような内容のワークショップやセルフガイドになるのか、楽しみにしていて下さい。
(RK)

 ライオネル・ファイニンガー回顧展いよいよ開催!

 先週末から始まったライオネル・ファイニンガーの回顧展。一般の方の目に触れることのない展示作業の一部をご紹介しましょう。

 今回の展覧会のオススメのひとつは、ファイニンガーが手作りしたオモチャです。6ヶ所から借用した建物や舟や人物のオモチャをまとめて一つの街を作っています。前会場の横須賀美術館から巡回してきた専用の展示台には、一つ一つのオモチャがどこに置かれていたかを示す付箋が貼られていました。

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▲付箋の貼られた展示台

 しかし愛知県美術館では前会場とは同じ展示をしませんでした。段差を付けて立体的に展示をしたらどうかというルックハルト博士(監修者)の提案により、灰色のウレタンフォームを3段重ねにして段差を作り(段差の制作は当館の某学芸員による)、作品の位置も自由に変更しました。愛知県美術館に出現したオモチャによる街は、この展覧会の会期中だけ存在し、終了後は消滅してしまいます。そんな街の写真を監修者が欲しがっていました。

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▲段差がついています

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▲不安定な作品をどう展示するか監修者と相談

 

 果たしてどのような街ができたのか、会場で確認してみてください。

(HF)
 

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↑展示作業中の松藤さん

今回テーマ展の作家に松藤さんが決まった昨年の1月から、ほぼ毎月打ち合わせを繰り返してきました。しかしこの約10ヶ月におよぶ打ち合わせや展示準備が、すべて順調だったわけではありません。作品の材料であるガラスに問題があって、作品が割れてしまうハプニングがありました。松藤さんも私も真っ青!になりましたが、松藤さんのガンバリで、展示には十分の作品が完成しました。

またこの展覧会に際しパンフレットを作成したのですが、これまたひと苦労…印刷までのスケジュールがかなりハードでした。

10月某日 夕方5時から展示作業スタート 深夜11時半までかかる
翌日  朝8時から照明のセッティング
        午後会場を撮影、写真現像
        夕方デザイナーさんに写真をわたし、パンフレットのデザイン
さらに2日後   印刷会社さんへいざ入稿!したところで、実際の写真と仮のレイアウトがぴったりはまらない!!というトラブル発生、印刷会社の担当の方が走り回って、何とか事態を収拾…

デザイナーさんは徹夜してパンフレットを仕上げてくれました。デザイナーさん、印刷会社の担当の方以外にも、いろんな希望に快く応じ、作品の面白さを引き出して写真に収めてくれたカメラマンさん、パンフレットのテキストを英訳してくれた翻訳家さん、展示台を制作してくれたディスプレイ会社の方など、今回の展覧会はさまざまな人の力が集結しました。
パンフレットの完成案を見たとき、デザイナーさんが「この展覧会の仕事に参加できて本当によかった。このプロジェクトに関わった人たちがこれだけがんばったのだから、その想いは展覧会を見る人にもきっと伝わるはず」と言ってくださいました。
数年間学芸員の仕事をしていて、こんな素敵な言葉をいただいたのは初めてで、とても感動しました。このプロジェクトに関わってくださった皆さんのプロ意識は、本当に素晴らしかったです。

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↑まもなく完成するパンフレット

公開間近の松藤孝一展。この展覧会を見てくださる皆様に、松藤さんをはじめ、展覧会を支えてくれた人たちの想いが届きますように。

テーマ展の詳細はこちらhttp://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/sp_index.html
(MRM)

所蔵作品館外公開情報

2008年10月10日

 愛知県美術館では来週17日から「ライオネル・ファイニンガー」展が始まりますが、全国各地の美術館・博物館でも様々な展覧会が開催されています。そしてそんな各地の展覧会で愛知県美術館の所蔵作品をご覧いただくことができます。一部をご紹介します。芸術の秋、行楽の秋、おなかいっぱい幸せな秋になりますように。

 愛知県美術館の所蔵作品をご覧いただける主な展覧会(作品名) *10月9日現在

・群馬県立近代美術館「山口薫?幻影のカンヴァス」展
(作品:山口薫《ボタン雪と騎手》)※10月28日まで 巡回あり

・川村記念美術館「モーリス・ルイス 秘密の色層」展
(作品:モーリス・ルイス《デルタ・ミュー》)※11月30日まで

・東京富士美術館「Happy Mother, Happy Children」展
(作品:ピエール・ボナール《子供と猫》)※12月14日まで

・平塚市美術館「近代日本画の巨匠 速水御舟?新たなる魅力」展
(作品:速水御舟《西郊小景》)※11月9日まで

・静岡県立美術館「十二の旅―感性と経験のイギリス美術―」展
(作品:ベン・ニコルソン《1933(スペインの絵葉書のあるコラージュ)》他)※10月26日まで 巡回あり

・小松市立宮本三郎美術館「家族の肖像」展
(作品:宮本三郎《家族》他)※11月24日まで

・碧南市藤井達吉現代美術館「碧南の空と大地の間展―まちを彩る彫刻たち―
(作品:佐藤忠良《レイ》他)※12月7日まで

・大阪市立美術館「佐伯祐三展―パリで夭折した天才画家の道―」展
(作品:佐伯祐三《自画像》)※10月19日まで その後10月24日から高松市美術館へ巡回

・岡山県立美術館「五姓田のすべて?近代絵画の架け橋?」展
(作品:山本芳翠《月下の裸婦》)※11月9日まで

・木村定三コレクションにつきましては、木村定三コレクション:館外公開情報(http://www-art.aac.pref.aichi.jp/collection/kimura/kokai.html)をご覧ください。

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各地の展覧会会場へ搬出する前には 必ず作品を点検します。細部まで状態を観察するために、ライトや虫眼鏡を使うこともあります。

(MI)
 

 美術館の展示室にいるあの人はいったい何をしているのでしょうか・・・?

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 あの人は「案内監視スタッフ」と言いまして、作品とお客さんの両方を、美術館の最前線で守るお仕事をしています。例えば、誰かがちょっと触れただけで傷んでしまうデリケートな作品を見守ったり、「展示室を歩いているうちに気分が悪くなってきたんだけど…」など美術館内で困っているお客さんのケアをしたりしています。

 あと、見逃せないのは椅子の後ろの透明ボックス。あの中には、展示作品についての資料が入っています。どのスタッフも、所蔵作品について実は色々知っているのです。

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 また、避難経路の地図や虫捕獲グッズが入っている点も要チェック。紙の作品を食べて壊してしまうこともある虫は、美術館にとって厄介ものの一つ。そこで虫の被害を最小限に食い止めるため、案内監視スタッフは美術館内で虫を発見すると、すぐに捕獲してその侵入ルートを書き込むわけです。  学芸員が一生懸命展示した作品でも、案内監視スタッフがいないと多くの方に気持ちよく見てもらえません。スタッフいわく、美術鑑賞のパートナーとして何かありましたら気軽に声をかけてくださいね、だそうです。

(FN)