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所蔵作品展ギャラリートークはじめました

2008年11月21日

 企画展ごとに開催している学芸員のギャラリー・トークを、所蔵作品展でもスタートしました。これまでも特集展示のおりや学校などの団体様向けにはよくやっているのですが、ふだんの美術館にももっと親しんでいただきたいとの願いからです。第1回は11月14日(金)の夜間開館時におこないました。

 開催日時について、美術館友の会会員の皆さんへはお知らせできましたが、一般の方々への告知はHPの「イベント」→「その他のイベント」内でしたので、ほとんどお集まりいただけないのではと・・・・。意外なことに(?)30人以上のお客様がおいでになり、感激とともに珍しくドキドキ。

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 今回はいくつか小道具を用意してみました。高橋由一の《不忍池》では私が上野で撮影した実景写真をご披露。無風状態の写真と比較すると、絵の上方では左から右に、下方では右から左に風を吹かせていることに気づかれます。

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▲高橋由一 《不忍池》 油彩・画布、1880年頃

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 赤と緑の色の交響が美しい、小出楢重の《蔬菜静物》では、野菜や果物が黒塗りのテーブルに映った様子も見どころです。この作品図版の蔬菜本体に切り込みを入れて折り上げ、テーブルの縁や壁も折り曲げると、立体画像のできあがり。ミュージアム・ショップの絵葉書(70円)で作れますのでお試しあれ。

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 このほか、ファイニンガー展に関連させての特集〈キュビスムとその周辺〉の部屋では、「さまざまな方向から見た物の形を、一つの平面上に重ねて描く」ということを感覚としてご理解いただこうと、8つの立方体が重なる〈四次元立方体〉の模型を透明シートで作ってみました。

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 初回としては、お客様とご一緒に楽しい時間が過ごせたように思います。第2回は12月6日(土)午前10時30分からですが、担当学芸員がかわります。お話しする作品の選定や内容もガラリと変わるはずですので、そうした違いも含めてご来館の楽しみに加えていただければ、と思います。
(TM)