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裏方通信 収蔵庫の話

2009年08月01日

  華やかな美術館の表側と異なり、裏側には関係者しか入れない大変厳しいセキュリティーエリア(警備強化範囲)があります。さらにその奥に日頃作品が眠る「収蔵庫」があります。thmnl_収蔵庫1.jpg

↑収蔵庫前室

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↑収蔵庫の内部

 「収蔵庫」は、私たちが中で調査や作業を行う時だけ、また必要なところだけ照明を点けることになっています。光も作品の劣化を促進してしまうからなんですね。
 額に入った作品は、「絵画ラック」というものに掛かっています。このラック自体、必要な時に引き出せる様、モノレールのように上からつり下げられた構造になっています。thmnl_収蔵庫3.jpg

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↑ラックにかけられた絵画 落下防止のためさらしで留められています

 収蔵庫は分厚い断熱材を内張りしたコンクリートの箱の中に、その壁からは独立した別個の木造の家を建てた様な、完全な二重構造になっています。その木のお家とコンクリート躯体との間には巨大なゴムが噛ませてあり、劇場やコンサートホールから、もし重低音振動が伝わってきたとしても、そこでシャットダウンできるようになっています。複合施設なので他の美術館博物館施設にはない工夫がされたのですね。でも近年それが地震対策にも有効に機能するということがわかってきました。
収蔵庫は年間を通じて22度55%の温度湿度に保たれ、空気成分の各種ガスや固形物である空中浮遊塵に至るまでモニターされ、管理されています。

(N.N.)