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博物館実習を行いました

2009年08月14日

7月に、博物館実習を実施しました。大学等で博物館学芸員資格取得を目指して講座を受講している学生が、美術館の現場で実習を行うものです。今年も愛知県内やそれ以外の地域の様々な大学から、芸術を中心とした諸専攻の、男性1名、女性8名が受講しました。
実習の基本的なプログラムは、美術館の概要に始まり、収集、保存、展覧会企画、ドキュメンテーション、教育普及、広報などの各講義に加えて、作品の点検・取り扱い、展示実習などにより行われます。愛知県美術館の学芸員が、各分野を担当します。
毎年、実習時に開催される展覧会の事業や館内の仕事の流れによって、重点的に行われる実習が変更されます。夏場の実習ということもあり、過去には、屋外展示作品の洗浄を行ったこともありますが、今年は、夏休みの子ども向け鑑賞会に参加・実施してもらうことにしました。


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↑子どもの好奇心におどろき

実際、子どもを対象としたイベントに慣れていない学生も多く、作品鑑賞に導くことはもとより、子ども相手への戸惑いも見られました。けれども、子どもというフィルターを通して、語らいながら作品を鑑賞することの楽しさ、または作品への子どもの素直な反応に、作品が持っているエネルギーをあらためて感じたようでした。


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↑実物の作品での展示実習に緊張気味

こうした現場の生の声による講義や実習を通して、各自が、来館者としてそれまで抱いていた展覧会を開催する場としての美術館像から、作品を中心とした活動を展開する美術館像に転換させている様子がみえてきます。毎日提出される実習日誌からもそれはうかがえるのですが、最終日に受講者に課される課題発表に、その成果が現れるように思います。毎年、発表の日は、皆さん寝不足のようです。それだけに、展覧会企画・ワークシート等の鑑賞補助資料作成・教育事業企画等々に取り組まれた発表は、(限られた予算で)いかに魅力的な美術館にするかということへの、学生らしい斬新な提案ばかり。美術館も、初心に返って、こうした企画を実現できるよう活動していけたらと思わず感じざるを得ませんでした。
受講生の皆さん、5日間お疲れ様でした!

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↑自分たちで行った展示に感動、満足

なお、来年度は、「あいちトリエンナーレ2010」開催のため、博物館実習は行いません。学生さんたちとの交流は、トリエンナーレなどの開催を通して、別のかたちで行っていけたらと思っています。

(M.F.)