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視覚に障害のある方々との鑑賞会(その2)

2009年12月15日

  11月26日(木)と28日(土)、「視覚に障害のある方へのプログラム」を開催しました。今年3月15日ブログのワイエス展鑑賞会とあわせてお読みいただきたいのですが、今回は所蔵作品展の鑑賞です。
 現在の展示では、視覚障害をおもちの方に手で触れていただけるブロンズ彫刻が14点。特に展示室入口では若い女性(戸張孤雁の《をなご》)と壮年男性(中原悌二郎の《平櫛田中像》)、そしてベートーヴェン(ブールデル《両手のベートーヴェン》)という頭像を集めました。

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↑戸張孤雁 《をなご(頭部)》 1910年

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↑中原悌二郎 《平櫛田中像》 1919年

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↑エミール・アントワーヌ・ブールデル 《両手のベートーヴェン》 1908年

モデルの顔立ちの差に加えて、卵型の粘土を柔らかく変形した戸張、土台となる骨格に土を付けていく中原、大きな四角い塊から刻み出したようなブールデルと、作り方による造形の違いが現れています。丹念に触れていくと、こめかみや頬骨の下のくぼみに自分の指がぴたりとはまり、作者の手跡を感じとることができます。

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↑コルヴィッツ《恋人たち?》の鑑賞
顔で感覚をつかんだあとは、男女が溶け合うような複雑な彫刻に挑戦したり、絵画の鑑賞に進みました。

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↑小出楢重《蔬菜静物》の鑑賞
今回の参加者は4回のべ27人で、うち初参加が5人。ガイドボランティアも4月におこなった養成講座で新人が増え、お一人に2名つく時も。付き添いのご家族やヘルパーも加わってかなりにぎやかでした。毎回思うのですが、一つひとつの作品についてこんなに語り合える鑑賞会もめったにありません。

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↑川瀬巴水《馬込の月》と立体コピー
名古屋YWCAのボランティアに作っていただいた立体コピーの新作。試作で細かく表していた松の枝葉や右下の屋根藁は本番で単純化し、逆に省略していた、満月をよぎる薄い雲はこの版画の風情に重要だということで復活しました。

4回とも皆さん1時間半を休憩もなく鑑賞され、さらに後日個人的に来館された方もありました。ブログをお読みの方で、このプログラムを紹介したいお知り合いがおありでしたらご連絡ください。次回の開催時(まだ未定ですが)にご通知させていただきます。
            
(TM)