1月6日から始まる大ローマ展にあわせて、鑑賞ガイドを作成しました。ご協力いただいたのは、愛知県美術館の鑑賞学習ワーキンググループの中学・高校の有志の先生方です。お忙しいなか、10月から11月の土日にミーティングを幾度か行なって、準備してきました。お集まりいただいた先生方の専門教科が、美術のみならず、国語、歴史と多分野であったことから、ご専門を活かしたアイディアが内容に反映されました。
↑打合せの様子
実際の展覧会を見ずに作成しなくてはならないため、本展カタログやローマ関係の資料を手がかりに構成を検討し、まず、古代ローマについて、来館者がどのようにイメージするのかという点から意見が交わされました。そうしたなか、中学校で使用する副読本の歴史年表には、ローマ帝国の滅亡の事項から始まるものがあるという指摘があり、中学生以上を対象のガイドとするには、まず古代ローマについてなにがしかイメージ出来るように、古代ローマ予備知識を載せようという方針が決まりました。
古代ローマ帝国の地図や年代史といった情報はもとより、国語の先生からのご提案で、ローマに関することわざ・格言も載せることになり、古代ローマの歴史的事件がよりリアルにドラマチックに感じられるようになりました。
さらに、こうした歴史的事件や状況を視覚的に印象づけるための挿絵も先生方が描きました。ここにご紹介するのは、紙面の都合上、残念ながら掲載できなかった挿絵です。
中学校の美術室に、古代ローマの胸像をモデルとする石膏像があるということからイメージされたものや、当館所蔵作品の古代ローマ人を描いた梅原龍三郎《若き羅馬人》など。古代ローマを中学生にどのように身近に感じてもらえるか、学校現場にいる先生方ならではのご発案によるものでした。

↑皇帝ネロ

↑ローマ石膏像を写生する女子中学生

↑愛知県美術館蔵 梅原龍三郎《若き羅馬人》
ご協力いただいた先生方、どうもありがとうございました。
大ローマ展は展示の準備も着々と進み、1月6日からいよいよ開会します。鑑賞ガイドを片手にどうぞ展覧会をお楽しみください。
(MF)