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愛知県美術館のお宝は、なんといってもグスタフ・クリムトの《人生は戦いなり(黄金の騎士)》です。ということで、ウィーンに生まれてウィーンで活躍したクリムトにゆかりの地を何回かのシリーズに分けてご案内しましょう。

クリムトは父エルンストと母アンナの2番目の子供として1862年にウィーン郊外で生まれました。クリムト関係の本やカタログの年譜を見ると、生まれた所は「リンツァー通り247番地」と記されています。

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↑かつての生家

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↑生家にかつてつけられていたプレート

今でもこの通りや番地は存在するのか、存在するとしたら今どうなっているのかを確かめてきました。

まずはインターネットの地図検索で ”linzerstrasse 247 wien” と入力すると、あっという間に場所が特定できます。今でもその通りや番地が存在していることがパソコンで確認できました。最寄り駅は地下鉄のウンター・ザンクトファイトだということもわかります。市街地からはU4(地下鉄4号線)のヒュッテルドルフ方面行きに乗り、有名なシェーンブルン宮殿のあるシェーンブルン駅の次の駅になります。カールスプラッツ駅からは7番目です。ここまでわかればあとは実際に行ってみるだけです。

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↑ウンター・ザンクトファイト駅
 ウンター・ザンクトファイト駅を出たら左に向かいます。地下鉄と平行して流れる大きな側溝のような川を渡り、電車の高架を二つくぐり、少し行くとリンツァー通りと交差します。一昔前の写真を見るとリンツァー通りには路面電車が走っており、今でも路面電車が通る広い通りです。さて、交差点を左折して少し行くと、ありました! 予想していた通り、壁に生誕地を示すプレートが付いていました。

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↑リンツァー通り、オレンジの建物がクリムト生誕の地

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↑「リンツァー通り247番地」の表示と生誕地を示すプレート

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↑プレートの中央にはGVSTAV KlIMTの名前が彫られ、下の部分には「ウィーン分離派の協同設立者の画家グスタフ・クリムトが1862年7月14日に生まれた家が此の地に建っていた」と記されています。

名前の文字も地の装飾もクリムトっぽいでしょ。単に活字を並べただけの素っ気ないかつてのプレートとは一味違いますね。クリムトの名前はサインをもとにしたもので、地の渦巻き模様や鳥のモチーフは〈ストックレー・フリーズ〉から採ったのでしょう。
生家は1968年に取り壊され、現在は別の建物が建っていますが、プレートがクリムトの生誕の地であることを示しています。しばらくあたりをうろうろしてみましたが、そこに暮らしている人たちはみな、このプレートを見ることもなく通り過ぎていきます。よほど物好きな人くらいしかここを訪れることはないのでしょう。

(HF)

*モノクロ画像出典:クリスティアン・M・ネベハイ『グスタフ・クリムト ドキュメンテーション』ウィーン、1969年。

 「あいちアートの森」、堀川プロジェクトのメイン会場の「東陽倉庫テナントビル2F」で、1月23日(土)に出品アーティストによるトークを行いました。会場でも奥まった部屋で展示している3名の作家さんに参加していただきました。

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△右から、村田千秋さん、栗木清美さん、沢居曜子さん。(筆者)

奥に見えるのは村田千秋さんの作品です。

三作家へインタビューする形でトークを進めました。

  • 制作を始めたころの時代背景について

70年代に制作を始められた沢居曜子さんと村田千秋さんは京都市芸術大学の同級生。
「学生紛争の時代で、普通に絵を教えてもらう、普通に絵を描くような環境ではなく、“なぜキャンバスを選ぶのか”“なぜ油彩を選ぶのか”など、それを選ぶ“必然性”をとにかく問わなければいけない時代だった」とのこと。村田さんは「(師である)堀内正和さんの学内ばかりでなく学外での教えも、自分にとっては影響が大きかった」ことをお話いただきました。
一方、80年代に制作を始められた栗木さんは、「70年代の作家は“社会”を考えて制作していたように思う。80年代は海外からの情報も多く、技法も多種多様になり“自分は何をしたらいいのか”を考えさせられる“個人主義”な時代でした。」とのこと。
時代背景と共に作家の考え方や制作の姿勢も変動していくことがよくわかりました。

  • 自作について

展示してある作品についてお話いただきました。

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△栗木清美さんの作品
栗木さんは30代に色について悩み、無彩色といわれる黒・灰・白のみを使って描くことに決めた経緯などを教えて下さいました。

 

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△奥に見えるのが、沢居曜子さんの作品
沢居さんのここに展示してある作品は、ここでしか見られません。
会期が終わったら、壁にはりつけた正方形の青色のキャンバスを剥がさなければならないからです。「記録として残るだけで十分。作品は残らない方がいい。」とスパっと言い切る沢居さんでした。

  • 最後に「東陽倉庫会場でオススメの作品」を伺ってみました。

沢居さん→a Ghost from the Little Forest in the North。
栗木さん→村田千秋さん、沢居曜子さんのように自分から突き放している作品。
村田さん→映像の大西伸明さんの作品。
理由も三者三様で面白いお答えをいただきました。

 あっという間にお時間がきてしまいました。
 出品作家さんの生の声が聞けるって本当に貴重な経験だと実感しました。生きている“今”しかできないことですから。

 作家の生の声が聞ける、アーティスト・トーク第2回目の開催を予定しています。予定参加作家は、下のお二人です。

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△加藤マンヤ作品《大和カントリークラブ》
戦艦大和の上にゴルフ場です。

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△関智生作品

加藤マンヤさんと関智生さんが、それぞれ自作について語ります。
★1月30日(土)午後2時?(1時間程度)展示会場にて
皆さんのご来場お待ちしております!
(KO)

 現在開催中の「あいちアートの森」、堀川プロジェクトのメイン会場が「東陽倉庫テナントビル2F」です。

 70年代のボーリングブームのときには“ボーリング場”として、その後“配送センター”などを経て、最終的には“マンションのモデルルーム”として使われていた場所です。バブルのかおりも漂う、現代日本ならではの特殊な空間が「アートの森」に変身しました。

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△会場入口

つい通り過ぎてしまいそうな場所にあります。
向かい側に、本年開削400年という歴史ある「堀川」という川が流れています。

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△モデルルーム時代の豪華な“バスルーム”

倉地比沙支さんの手にかかればこの通り。作品をたどると、バスルームのストーリーがみえてきます。

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△モデルルーム時代の換気用ダクト部屋

巨大な黄色カタツムリのような物体は、沖啓介さんの作品《空圧タトリン》。

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△廃材置き場だった場所

a Ghost from the Little Forest in the Northの作品。扉も開けられないほどのゴミの山が、アメリカの50年代風隠れ家に変身しました。ゴミの山から出てきたものを使用していて、パワフルなエネルギーが感じられます。ずっと奥まで進んでみてください。

 巨大迷路のような会場には、36作家、約110点におよぶ作品を展示しています。どの作品も、ココでしか見られないものですよ。
(KO)

皆さんにコレクションの魅力をお伝えしよう!と、昨年から始まったコレクション・トーク。
第4回は、現在展示されている西洋絵画から数点と写真についてお話しました。作品の背景や別の作品との関係も含め、個々の作品をできるだけ掘り下げられるようにご紹介しました。
西洋絵画については、普段はクリムトやピカソなどの陰に隠れて、あまり取り上げられることのないフランス人画家のラウル・デュフィ、アルベール・マルケ、ジャン・デュビュッフェの作品をご説明しました。デュフィとマルケはフォーヴィスムの画家仲間、デュフィとデュビュッフェは同じル・アーヴル出身です。

デュフィの1906年に描かれた《サン=タドレスの浜辺》。

彼はこの浜辺の眺めを何枚もの作品に描いています。それらの作品を見比べていると、ちょっとした発見が!当館の作品では浜辺沿いの道を2人の通行人が歩いています。が、よく見ると画面右下に黒い足が2本!!これは別の作品の傘をさした人物の表現と似ています。気に入らなかったのか、構図上の問題なのか、デュフィはこの人物を描いた後、上から塗りつぶしてしまったようです。

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↑画面右下を見てください!

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↑緑の絵具のしたから足がみえる!?

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↑これはデュフィがサン=タドレスの眺めを描いた別の作品に登場する人物

上の消されてしまった人物の足と似てるような・・・

 

次に写真の展示室ですが、「芸術家たちの姿」と題し、アーヴィング・ペンによる芸術家のポートレート、アンディ・ウォーホルのセルフポートレート、制作する芸術家たちの姿をとらえた大辻清司と安斎重雄の写真が紹介されています。

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↑アーヴィング・ペンの写真 右からフランシス・ベーコン、ピカソ、ヘンリー・ムーア、ジャスパー・ジョーンズの肖像


特にアーヴィング・ペンの肖像写真は、さすがファッション写真家!どの作家も非常にかっこよく、ダンディです。特にピカソの肖像は絶品で、口元は襟で、額は帽子で隠れ、右目は影になって見えず、左目だけが大きく見開かれています。鋭い眼光とその周囲に刻まれた深いしわは、天才画家の強い個性を、緊張感を持って伝えます。


またフランシス・ベーコンの肖像は、通常何もない無機質な背景にモデルを置いて撮影するペンには珍しく、背景の壁に何かが貼ってあります。ひとつはレンブラントの自画像が掲載された印刷物のようです。

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↑ベーコンの参照資料に掲載されていたレンブラントの自画像

ベーコンは過去の巨匠たちの作品を自らの作品に引用して制作しました。そのため、このレンブラントの印刷物のように、絵の具で汚れたりしわくちゃになった資料が、彼のアトリエに山のようにありました。ペンの写真は、レンブラントとベーコンの自画像という2重構造になっています。

さらに、ベーコンがなくなった後、アトリエからペンが撮影した写真が発見されました。

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↑ベーコンのアトリエから発見された写真

面白いことに、この写真は、レンブラントの印刷物のように、絵の具が飛び散りしわだらけになっていました。ペンの写真はもはや肖像写真ではなく、レンブラントの印刷物と同じ資料になってしまったわけです。そこには自画像というイメージではなく、資料という物質としての2重構造が示されているようです。

作品には制作過程があり、作家の意図があり・・・と、さまざまな情報が隠されています。鑑賞するだけでは分からない情報を、少しでも皆さんにお伝えし、作品や作家、美術にもっともっと関心を持っていただけるようにしたいと思います!
今回のコレクション・トークにご参加くださいました皆様、ありがとうございました!

(MRM)

まちあるき×アート

2010年01月19日

現在開催中の「あいちアートの森 - 堀川プロジェクト」、会場が7ヶ所に分かれていますが、そのうちの円頓寺・四間道界隈の会場についてご紹介します。

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△円頓寺商店街の路地。時代が巻き戻されたような、趣きただよう一角。

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△会場の一つ、「伊藤家 蔵」
江戸時代には、尾張藩の御用商人をしていた伊藤家。堀川の水運を利用して家業を営んでいたといいます。実は2010年は堀川開削400年!この蔵も200年のときを経ています。

もう一つの会場となる「水谷邸」は、もとは病院兼住宅として使われていました。

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△洋風の外観をもつ「水谷邸」
中に入ると、洋風の部屋と純和風の部屋が混在しています。

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△村上史明さんの作品
飛行機をのぞくと、何がみえるのでしょう。

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△庄司達さんの作品
狭くて急な階段をのぼると、そこには・・・。

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△勝翔子さんの作品
扉の入口からわずかに見える大きいドーナツのようなものは、近づくと人毛で作られているのがわかります。

「水谷邸」の風情を感じたあと、少し歩いてみましょう。
すると古い町屋を利用した隠れ家的な雑貨屋さん「月のののうさ」が目にとまります。
中に入れば素敵なお姉さんが迎えてくださいますよ。

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△磯部聡さんの作品

「月のののうさ」の庭先を会場として使わせていただいています。

ちなみに、堀川と並行して走っている「四間道」は、名古屋市まちなみ保存地区に指定されています。「四間道」と書いて“シケミチ”と読みます。なかなか読めませんよね・・・。江戸時代、大火を避けるために道幅を四間(7m強)に拡張したことからこの名が付いたようです。

アートを楽しみながらの下町をぶらぶらおさんぽ、いかがでしょうか?
(KO)(KS)
 

テニスクラブ×アート

2010年01月19日

現在開催中の「あいちアートの森」の堀川会場の一つに、「ナゴヤインドアテニスクラブ」があります。

営業中のテニスクラブの1階を、今回の展示のために貸していただきました。オーナーさん、ありがとうございます。

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△テニスクラブの展示風景
奥に何かあります。近づいてみましょう。

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△山田純嗣《インスタレーション》

なんと!テニスマシーン(ボールが飛んでくる機械)がアート作品に変身しています。
下に転がるは、テニスボール。
(今は展示で使用中止ですが、このテニスマシーンは動きます。)

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△原裕治さんの作品

約50のパーツを積み重ねて一つの作品になっている、右側の作品。
チェーンソーで木を削り、人の指紋を描いています。

階段を上れば、上から作品を眺めることができます。

ちなみに2階はテニスクラブ営業中。
アートを愉しんだあとに、スポーツで一汗ながしてみてはいかがでしょうか?
(KO)



 

 企画展の陰に隠れがち(?)な所蔵作品展ですが、当館では「常設展」という言葉を避けて、企画展ごとに大幅な展示替をしています。今年度最後、第5期の見どころをご紹介します。

 幸い「大ローマ展」のお客様は7割以上が所蔵品展もご覧です。入口でお迎えするのは、19世紀末のアカデミー系画家が古代ギリシアへの憧れを描いた作品。ギリシア・ローマ文化の光が近代にも輝いていることをお感じいただけるでしょう。

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↑エドワード・ジョン・ポインター《世界の若かりし頃》1891年

展示室4「日本画―冬から春へ」
 新年は日本画から。戦後から平成にいたる作品で、冬と春の風物を題材にしたものを集めています。雪景色から桜までの季節感とともに、作者や年代による日本画表現の変化をご覧いただきたいと思います。1978年作の山本丘人《幻雪》は、写生画のようでありながら雪景と満開の梅が両立し、さりげなく松竹も組み合わせています。
 今回は展示室8の木村定三コレクションでも「京都の近代日本画壇」を特集。こちらは明治から昭和前半までの掛軸を主としています。

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↑山本丘人《幻雪》

展示室5 20世紀の絵画
 一番大きな展示室はコレクションを代表するクリムトやピカソから始まりますが、今回は特に抽象絵画をみる楽しさをお味わいいただきたく、20世紀後半からのスペースを広くとりました。絵具を盛上げた材質感や大きな色面の力が空間に広がっています。

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↑展示室5後半部

 昨年度に収蔵した現代日本の大型絵画3点を初披露。吉田作品の黒は黒鉛の粉末を手指でなすりつけて描いたもの。野田はキャンヴァスを2重に張り、黒っぽい形は画布を切って三角形に折り返しています。絵に近寄ってもご覧ください。

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↑吉田克朗《触 “湖底”?13・14》(1992)と野田裕示《WORK-984》(1995)

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↑中上清《無題》(2007)
遠山や雲の向こうから光が射してくるような幽玄な空間に、多くのお客様が足をお止めです。

 展示室6 渡辺豪[白い話 黒い話]
 あいちトリエンナーレのプレイベント「現代美術の発見」第6回の渡辺豪さんはコンピュータ・グラフィックによるアーティスト。恋愛感を話す女性の声に、唇や髪も白いCG女性の動画をつけた《emo》と、暗闇から浮かび上がる書棚の本の背表紙による作品が、不思議な世界へ誘います。

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↑展示室6 渡辺豪[白い話 黒い話]

展示室7 「写真―芸術家たちの姿」
 美術作家の顔って案外知られていないもの。右からフランシス・ベーコン、ピカソ、ヘンリー・ムーア、ジャスパー・ジョーンズです。『ヴォーグ』誌で有名だった写真家アーヴィング・ペンが撮った芸術家たちはかっこいいですね。日本の写真家安斎重男や大辻清司が1970年の第10回東京ビエンナーレなどを撮った写真も、あいちトリエンナーレへの期待を盛上げてくれます。

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↑展示室7 「写真―芸術家たちの姿」

16日(土曜)11時から森美樹学芸員による所蔵作品展ギャラリー・トークがありますので、ぜひご参加を。
                                   

 (TM)

大ローマ展、開幕

2010年01月07日

あけましておめでとうございます。

今年もこのブログでは、愛知県美の最新のできごとをご紹介していきます。どうぞよろしくお願いします。
 

新年の愛知県美は、今年度最後の企画展「大ローマ展」で幕を開けます。6日からの公開を前に、5日に開会式と関係者の内覧会が行われました。

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↑開会式のテープカット。美術館のロビーが満員になるほどの盛会でした。

「大ローマ展」は、古代ローマ帝国の繁栄を当時の作品を通じて紹介する大規模な展覧会です。開会式・内覧会には、ふだんにも増して多くの方が出席されました。イタリア各地から選りすぐられた彫刻、絵画、工芸品や日用品などの貴重な作品は、いずれも約2000年も前のものです(ほぼイエス・キリストの同時代です)。しかし、その遠い時間がかえって不思議に感じられるほど、現代の私たちの目にも色あせていない、美しさ、完成度をそなえています。会場では、日本がまだ弥生時代だったころに、これほど質の高い文明が栄えていたことや、現代に通じるその新しさに驚く声が多く聞かれました。
展示作品には、日本初公開のもの、イタリアでもふだんは見ることができないものも多く含まれており、鑑賞のまたとない機会となります。日本でこれだけの規模で古代ローマの遺産が紹介されること自体、めったにないことです。

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↑《皇帝座像(アウグストゥス)》

ローマ神話の最高神ユピテルの姿になぞらえて作られた、巨大な大理石の皇帝像です。

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↑(《アレッツォのミネルウァ》

紀元前3世紀、ギリシア時代のブロンズ像で、イタリア国外に出ること自体が通常ではありえないとされる重要作品です。

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↑(《豹を抱くディオニュソス》

東京大学の発掘調査団が、ヴェスヴィオ山麓で発掘し、大きな話題となりました。とても優美な青年像です。

展覧会は、このあと2会場を巡回しますが(青森県立美術館、北海道立近代美術館)、愛知県美が最も西の会場に当たります。関西方面からのお客様も、ぜひお待ちしています。愛知県美での展覧会は3月22日まで。この春、古代ローマへの旅をお楽しみ下さい。

(M.Ma)