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 新年に開幕した「大ローマ展」ですが、早いもので、のこすところ1週間となりました。会期は3月22日(月・振休)までです。
ブログでもご紹介したとおり、3月13日の午前中に、ご来館者がついに10万人に到達しました。これは美術館側の事前の予想を大きく上まわる人数で、うれしい限りです。翌14日の日曜日は、3500人を超える方々にご来館いただきました。
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↑展示室で《カリアティド》をみる方々

展覧会の反響は各方面からあり、様々なメディアでご紹介いただいています。
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↑会場の出口に紹介記事を掲示しています。

団体鑑賞などのお申し込みも多数あります。もう終わってしまいましたが、会期中に行われたスライド・トーク(学芸員による説明会)にも、各回とても多くの方がご参加くださり、土曜日の回では、急きょ2回目を実施するほどでした。参加者の方には、席が足りずご迷惑をお掛けしました。
1月のブログにも書きましたが、この展覧会は、愛知県美が最も西の会場です。西日本からのお客様も、春休みにぜひ愛知県美にお越しください。

(M.Ma)


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↑展覧会カタログや、会期中のみ販売されるグッズ類もお買い逃しなく。
 

先日、ブログでも紹介しましたが大ローマ展の入場者が5万人を超えました。その約1ヵ月後の3月13日(土)についに10万人となりました。10万人目の来場者は、瀬戸市から来たご家族で、前回同様に、副館長から記念品がプレゼントされました。

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写真撮影のため、家族を呼ぶお父さんと副館長

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そろったところで記念撮影

10万人というと1日の平均入場者が約1700人となります。すごいです。10万人...どれくらいなのか想像できませんが、愛知県美術館のある東区の人口が約7万2千人なので、東区の人が全員きてもまだ足りないといったところでしょうか。

会期も残すところあと1週間です。ぜひぜひ足をお運びください。

(RK)

今度「小川芋銭と珊瑚会の画家たち」展(4月9日?5月23日)を開催することになりました。
芋銭をご存じない方のために彼をご紹介しましょう。

芋銭は「うせん」と読み、「河童の芋銭(かっぱのうせん)」として有名な画家です。吉田兼好の『徒然草』に登場する芋好きのお坊さんにちなんで自分で付けた画号です。「自分の絵が、芋が買えるほどの銭になればいい」と願ってつけたそうです。江戸の武家の生まれですが、農民となって茨城県の牛久沼のほとりに住み、奥の細道にならって日本各地を旅して、水魅や田園の風物を、時には風刺をこめながら、暖かな眼差しで描いた画家です。

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(H.K.)
 

ローマな1日

2010年03月01日

先日、大ローマ展の関連イベントとして鑑賞ワークショップ「ローマな1日」を3回に分けて開催しました。今回のプログラムは、鑑賞学習ワーキンググループに参加されている先生方の中からボランティアでご協力いただいた方と実施しました。その時の様子を少しご紹介します。

 

高校生対象の回「ローマ人のリアルクローズ」
ローマ人の衣服の一つにトガと呼ばれるものがあります。ローマ展には、このトガを身につけた人物像が展示されているのですが、高校生の回では、それに注目してどのように着ているか作品を見て想像し、実際に着てみるといったプログラムをやりました。


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熱心に作品をみながらスケッチ中

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トガは、8角形を半分にした形で、サイズが幅約1.5m×長さ約6mの大きな布です。
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大きな布を身体に巻きつけ、着方を探っています。ぐるぐるに巻いてしまい歩きにくそうです。腰に巻いている紐は、当館の友の会の方々に作っていただいたものです。


中学生対象の回「タイルでモザイク」
タイトル通り、タイルを使ってモザイク画を作りました。ローマ展をじっくり鑑賞して、モザイクに挑戦です。小さなタイルを組み合わせて、様々な模様のモザイクが出来上がりました。


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角から始めたり1列ごとにならべたりと並べ方も人それぞれです。

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小さなタイルを並べるのはけっこう大変

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素敵なモザイクができました。


小学生対象「金貨をゲット」
ローマ展では、胸像や立像をみたり、壁画をみたりしてローマ人やその生活を感じました。その後、粘土を使って、金貨を作り(ゲットし)ました。金貨に表された皇帝の姿は、全て横顔のため、みんなも横顔に挑戦です。



金貨を鑑賞


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横顔を作るのは難しそう

 

全ての回において、参加者も先生方も楽しく取り組むことができました。また、高校生の回で使ったトガは、小・中学生の回でも使用し、先生はすっかりローマ人になりきって、身につけたまま展示室へ行き鑑賞時の説明などをしていました。

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写真左にトガをきた人がいます。

(RK)
 

2月20日(土)から、豊橋市美術博物館で移動美術館が始まっています。愛知県美術館のコレクションを、広く県民の皆様にご紹介する移動美術館は、今年で16年目にあたり、年に一度、知多半島、三河山間部・海浜部などの県内各地で開催してきました。今年は、「ひかり・いろ・かたち」をテーマに、愛知ゆかりの作家を含む近代日本洋画から現代美術までの洋画、彫刻、日本画の国内外の作品74点をご紹介しています。

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↑ 会場入口

近代の洋画を拓いた高橋由一を始め、明治期に外光派として新しい絵画の作風を広めた黒田清輝、久米桂一郎などの近代日本洋画家、抽象的な表現を追究した斎藤義重や元永定正、現代の日本画壇を代表する平山郁夫や東山魁夷、豊橋ゆかりの中村正義や高畑郁子など、また海外作家では詩情豊かな作風で知られるパウル・クレーや幾何学的な表現で描き続けたアド・ラインハート等々、豊橋市美術博物館の開館30年を記念して、通常よりも規模を拡大した開催となっています。

(→出品作品リストはこちら)


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↑第1展示室

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↑第2展示室

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↑第3展示室


愛知県美術館と豊橋市美術博物館の交流は古く、豊橋市美術博物館の開館1周年記念(1980(昭和55)年)に、現在の愛知県美術館の前身である愛知県文化会館美術館の所蔵作品による展覧会を開催したことにさかのぼります。以後、1989(平成2)年までほぼ毎年(1988年は開催せず)、愛知県美術館のコレクションをご紹介してきた経緯があり、今回は、実に20年ぶりの開催となりました。今回の展覧会には、木村定三コレクションなど最近の収集作品まで展示しておりますので、以前の展覧会のご記憶があるかたにも、新しい印象を持って愛知県美術館のコレクションをご覧いただくことができるでしょう。

さて、展覧会初日には、愛知県美術館長と豊橋市美術博物館長による記念対談が行われました。記念対談は、愛知県美術館長が、愛知県文化会館美術館時代に始まる作品収集の歴史を作品をご紹介しながらお話し、時折、豊橋市美術博物館長がご質問されるといった形式で進められました。愛知県美術館のコレクションが、理念をかかげ美術館を建設した桑原元知事の知見により始められたという話に、あらためてこれまで関わってきた方々の努力に感謝したいと思いました。
展覧会場では、今回の出品作家で、豊橋市在住の日本画家の高畑郁子さんの姿がありました。高畑さんは、記念対談の会場でも、最前列の席で、熱心にご聴講されていました。

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↑講演会風景

 
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↑ご自身の作品の前のお元気な高畑郁子さん


会場外には、子ども向けのコーナーを設置しています。キッズガイドやワークシートなどの鑑賞補助資料やぬり絵をご用意しています。実は、今回の展覧会にあたって作成した2種類のキッズガイドは、昨年12月から1月に数回わたって、豊橋市の教員の有志の方々にお集まりいただき、ご意見をいただいて作成したものです。教員の方々の現場での経験が活かされた内容で、クイズや質問形式に楽しんで読んでいただけることでしょう。お子様にはお手にとって、会場を回っていただければと思います。ご協力いただいた先生方どうも有難うございました。
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↑キッズコーナー 出品作品のぬり絵もできます。

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↑有志の教員による、キッズガイド作成ワーキンググループ


移動美術館では、これから様々なプログラムが開催されます。平日には、学校団体の児童・生徒に、愛知県美術館の学芸員が解説を行っていますが、一般の方にも7日(日)、14日(日)の午後2時から、愛知県美術館学芸員と豊橋市美術博物館学芸員の対談形式による、会場での解説会を開催します。こうした形式での初めての試みに、いまから担当学芸員は少し緊張気味です。
また、春休み期間中には、ロビーコンサート22日(月・祝)も開催します。音楽に関連した出品作品に合わせて、プロのチェロ奏者による演奏が行われます。小学生対象のワークショップ(20日(土)、25日(木))も予定されており、盛りだくさんです。詳細については、ウェブサイトやあるいは会場の豊橋市美術博物館に直接お問い合わせをしてご確認のうえ、ご参加ください。(電話0532-51-2882)
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↑グッズ売れ行き好調  図録、絵葉書、ストラップなど

開会してすぐの週末2日間で来館者が1000人を超え、この一週間でも3200人余りの方の入場者となり、豊橋市民の皆さんの高い関心がうかがわれます。何度ご入場されても無料ですので、春めいてきた豊橋公園のお散歩の折にでも、是非ご来館ください。

(M.F.)