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島田章三展、ただ今準備中

2011年09月01日


 棟方志功展の会期も残りあとわずかとなりました。この週末には5万人目の入場者を迎えられそうです。心配は台風12号の影響です。皆さん暴風雨の時にはお気を付けてください。


 さて、棟方展の次に愛知県美術館が開催する企画展は、「島田章三展」です。島田さんは横須賀の生まれですが、1966年の愛知県立芸術大学の開学の際に先生として愛知に来られてから、およそ45年間に亘って愛知県を拠点に制作活動を続けてこられた洋画家です。愛知県立芸術大学の学長や愛知芸術文化センターの総長、横須賀美術館の館長などを歴任された方でもあります。


 今回の展覧会は、東京藝術大学の学生時代に初出品で国画賞を受賞された作品や、具象画壇の芥川賞とも例えられた安井賞受賞作から、3月11日の東日本大震災の被災地に想いを寄せて描かれた最新作まで、その画業を網羅する大きな回顧展となります。


 9月16日から始まる展覧会の準備で、担当者は追い込みで大忙しです。作品の所蔵先と出品交渉をしたのは昨年ですが、展覧会が近づいてくると、図録のテキストを書いて校正をしたりする傍ら、作品の預かりに出張したり、会場の展示計画を練り直したり、取材の対応をしたりとオープニングまでは休日返上の状態です。(体力勝負といってもよいかも!)

 

図録表紙案1.jpg図録表紙案2.jpg

 

写真は、展覧会図録の表紙デザイン案の数々です。印刷会社から出された複数のデザイン案には満足せず担当学芸員は、コンピュータの画像処理にも長けていて、自らもいくつかの案を作りました。最終的には画家自身にも意見を伺い、ようやく表紙デザインが決まったところです。

 

島田図録表紙.jpg

「図録表紙(決定案);図録の内容は油彩作品すべてに作家コメントがつく充実したものになります」


 巡回する展覧会を受け入れるだけだと、こうした図録制作に力を注ぐことは多くはありません。しかし今回は愛知県美術館が中心として準備を進めているので、仕事量が増大しますが、それだけに担当学芸員のやりがいのあるところだとも言えます。みなさん島田章三展は図録の表紙だけでなく見応えのある展覧会になりますので、ご期待ください。

(S.T.)