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  愛知県美術館の「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」(2012年1月22日まで)が、NHK「日曜美術館」で放送されます!

 

日曜美術館
NHK Eテレ
2011年12月11日(日) あさ 9:00―9:45
2011年12月18日(日) よる 8:00―8:45

 

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▲ ヘレン・A・ハリソンさんのコメント収録(@愛知県美術館ポロック展展示室)

 

 ポロック展図録に巻頭論文「生きることと制作はひとつ」をお寄せくださり、11月12日には「ジャクソン・ポロック――その芸術と人生と遺産」というテーマで記念講演会もしてくださった、ポロック=クラズナーハウス・アンド・スタディセンターのディレクター、ヘレン・A・ハリソンさんが、ポロックについて「日曜美術館」のために詳しく語ってくださいました。本場アメリカのポロック専門家ならではの貴重なお話が聞けます!
  ポロック展をいっそう楽しむために、ぜひ予習代わりにこの「日曜美術館」ポロック特集をご覧になってください。あるいは、すでにポロック展に来てくださった方も、番組を見て関心を新たにして、ぜひ再度ポロック展を見にいらしてください。
 なお、この「日曜美術館」ポロック特集のメインゲストは、例のあの方です! その収録の模様は、また後日このブログでお伝えいたします。 (T.O.)

 

NHK「日曜美術館」ウェブサイト: http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/index.html

 

水野勝規展の見どころ

2011年11月28日

ポロック展と並行してテーマ展「水野勝規 ライトスケープ」も現在、開催中です。この展覧会は、若手の映像作家、水野勝規さんの作品を所蔵作品展内の空間を用いて紹介するもの。所蔵作品展のチケットはもちろんのこと、ポロック展のチケットがあればご覧いただけます。


 この展示の見どころは主に三つあります。まずは水野さんの作品をまとめて見られること!!82年生まれの若い作家さんですので、この展覧会が公立美術館では初の個展形式の展示となります。瑞々しい表現をどう見るかはあなた次第。作風の変化もふくめ、今後も見守っていくという楽しみもあります。


 その次に、ポロック展や所蔵作品展の展示作品との繋がりの中で水野さんの映像を見られることがあげられます。ポロックをはじめとする抽象表現主義の絵画や、近代日本画などを見た後で水野さんの映像を眺めると、何故か近しいものを感じるはず・・・。水野さんの映像が、古今東西の絵画等、豊かなイメージの地層に支えられていることが分かります。愛知県美術館でしか味わえない贅沢な鑑賞体験です。

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↑出展作《lightscope》。円窓みたいですね。
 
 最後、今回の展覧会の最大の見どころは、映像と空間、光の相互作用でしょうか。照明をつけたままの部屋や、自然光のある公共空間で映像を流したりもしています。映像内のイメージだけではなく、その空間全体へと意識を向けてみると面白みが増しますよ。例えば、10階チケット売り場横のガラスに投影された映像は、昼と夜とではこんなに表情に変化が。水野さんご本人は、この作品について「ポロック展を見た後、夕日が沈みかけの時刻に眺めるのがベストかな」とおっしゃっていました。ロマンチックですね。
 

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 ↑↓昼と夕方とでこんなに変わります。後ろの紅葉も良い感じですね。

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 12月3日に行われる「アーティスト・トーク」では、水野さんご本人から作品について語っていただきます!お気軽にどうぞご参加ください―。

(F.N.)

開幕からご好評いただいている「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」。
ご観覧いただいた方からは、見ごたえのある素晴らしい展覧会、とお褒めの言葉を多数寄せていただいています。


さて、愛知県美術館では、同じ10階フロアにあるレストラン、ウルフギャング・パックとのタイアップとして、企画展に合わせた内容で、特別ランチを創作してもらうことがあります。

ウルフギャング・パックはカリフォルニア料理のレストランなので、今回のポロック展では、ぜひポロックにちなんだメニューをとお願いしました。

今回は、ポロックが絵を学び、成功を手に入れた場所、ニューヨークをイメージしたランチ・メニューが実現。

 

ポロック展担当チームは、ずっと気になっていたこのランチを、先日食べに行ってきました。


まずは、前菜の「具沢山ビストロサラダ」。

ハムやサラミがたくさんのっていてボリュームたっぷりのサラダ。

 

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↑ 具沢山ビストロサラダ。

 

そしてメインの「骨付き鶏モモ肉のグリル ハニーバルサミコソース」。

焼き目がとても香ばしいです。こちらもこのボリューム。

 

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↑ 鶏モモ肉のグリル。

 

デザートは、「抹茶風味 New York チーズケーキ」。

ポロックのポーリングの技法を思わせるように、抹茶ソースがあしらわれていました。

 

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↑ New York チーズケーキ。

 

お昼から豪華なランチで贅沢なひと時を過ごすことができました。

 

ウルフギャング・パックのポロック展特別ランチ・メニューは、以上のセットにドリンクが付いて、定価2,000円。

それがなんと、ポロック展のチケットをご提示いただくと、1,500円!

チケットは使用前でも後でも有効なので、展覧会の前でも後でもお得に楽しんでいただけます。


ランチタイムは、11:00から17:00まで。

展覧会と合わせて、ぜひご賞味ください。

(S.N.)
 

いよいよ開幕した「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」。
初日の11月11日に、「嶋本昭三パフォーマンス」を行いました!


嶋本昭三氏は、戦後日本美術史上に重要な位置を占める前衛美術集団「具体美術協会」(具体)の創設メンバーの一人です。

具体のメンバーたちはポロックの芸術から強い刺激を受けており、嶋本氏は協会が発行していた機関誌『具体』をポロックに送付していたこともあるなど、ポロックと具体、そしてポロックと嶋本氏には、注目すべき関係があります。


今回嶋本氏が行ったのは、絵具の入った容器を床に広げたキャンバスに投げつけるというパフォーマンスです。


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▲絵具が入れられた容器を、キャンバスの上にセッティング。


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▲絵具が入れられた容器を投げつけると、勢いよく破裂! 絵具が画面に激しく飛び散っています。


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▲舞台となった約10m x 8mもの巨大なキャンバスは、色とりどりの絵具で彩られていきました。


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▲パフォーマンス終了時には、「ポロック展」の看板の前で記念撮影。

 

またそのあと、嶋本氏にはポロック展も鑑賞していただきました。


本展には、60年前日本に初めてやってきたという記念碑的な意味をもつポロックの作品2点も展示されています。

それらのポロックの作品は当時の日本の美術界に強い影響を及ぼしますが、嶋本氏は当時もそれらの作品を見た、とおっしゃっていました。

60年前にポロックの作品を見て、その後も活動を続けてきた嶋本氏によるパフォーマンスを、こうして日本初のポロック回顧展の場で実現できたのは本当に有意義なことで、まさにポロック展の初日にふさわしいイベントでした。


嶋本さん、嶋本ラボのスタッフのみなさん、どうもありがとうございました!(S.S.)
 

 
  愛知県美術館の「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」(2012年1月22日まで)、日本初のポロック回顧展として、おかげさまで国内のみならず、海外からも大きな注目を集めています。終了後に東京国立近代美術館に巡回しますが、「それまで待っていられない!」と、関東方面からのお客様も連日たくさんお見えになっています。

 

 

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▲ 愛知県美術館の展示室に原寸大で再現されたポロックのアトリエ。その床に座る石井竜也さん。(※ この画像は、愛知県美術館ポロック展ポスターからの切り取りです。)

 

   ところで、このポロック展ではアーティスト・石井竜也さんが「展覧会オフィシャル・サポーター」を務めてくださっており、特に、ポロック展テーマソング「Where is Heaven」を作詞・作曲してくださっています。その「Where is Heaven」が、2011.11.30にリリースされます。私もさっそく予約しました!

 

  学生時代にはポロックの芸術に憧れて画家を志したという石井さん。「Where is Heaven」のリリースに合わせて同曲のPVも制作なさっていますが、その中では見事な描画も披露していらっしゃいます。
  ポロック展テーマソング「Where is Heaven」は、音楽も映像も、石井さんがポロックのことを本当にお好きなんだということがよく伝わってくる注目の作品です。ぜひお聞きになり、ご覧になってみてください。 (T.O.)

 

 

★石井さんがポロック展について語ってくださいました!

http://www.sundayfolk.com/livlog/6g76g7y/

(上のURLをクリックして、一番下まで画面をスクロール。「ムービーを見る」をクリック。)

 

 
 

光でドリッピング!

2011年11月17日

 


  ついに実現した愛知県美術館の「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」(2011年11月11日-2012年1月22日、愛知芸術文化センター10F 愛知県美術館。その後、東京国立近代美術館に巡回)。日本初のポロック回顧展として、おかげさまであちこちから大きな反響を呼んでいます!

 

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▲ 愛知県美術館「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」関連イベント
「光でドリッピング!―愛知芸術文化センターの壁がキャンバスに―」

 


  明日18日(金)と明後日19日(土)には、ポロック展関連イベントとして、「光でドリッピング!―愛知芸術文化センターの壁がキャンバスに―」が行われます。


「光でドリッピング!―愛知芸術文化センターの壁がキャンバスに―」
日時:11月18日(金)18:00-21:00
        11月19日(土)18:00-19:30
場所:愛知芸術文化センター2階屋外オアシス21連絡橋
         11階展望回廊(10階美術館前から階段)
主催:愛知芸術文化センター
協力:名古屋工業大学 北川啓介研究室
※参加・観覧無料
※雨天中止


 これは、ポロック風の描画ができるアプリを使って、プロジェクションによって愛知芸術文化センターの正面外壁に参加者が思い思いに絵を描くというイベントです。参加および観覧は無料ですので、どなたもどうぞお気軽にお越しください。


 このイベントでどんなアプリが使用されるのかは当日のお楽しみですが、ここでいくつかその手のアプリをご紹介いたしましょう。(ご使用のパソコンの種類によって、うまく作動しないこともあります。)

 

1.  iPollock   http://www.ipollock.com/
ポロックを思わせる男が、タバコをふかしながらキャンバスの前で考え込んでいます。
正面のキャンバスの部分をクリックしてください。
男がキャンバスの真ん前まで歩いていきます。
カーソルをキャンバスの上で動かすと、どんどん線が引けます。
最初は黒ですが、クリックするごとに色が変わっていきます。
左右のキャンバスにも同じように絵が描けます。
それぞれのキャンバスの部分をクリックしてみてください。


2.  jacksonpollock.org   http://www.jacksonpollock.org/
画面全体がキャンバスです。
左ドラッグで、カーソルを動かしてください。
カーソルの動きに合わせて線が引けます。
クリックすると、やはり色が変わります。


3.  drips   http://drips.nalindesign.com/
「+MOUSE」という文字をクリックしてください。
左ドラッグで、カーソルを動かしてください。
カーソルの動きに合わせて線が引けます。
ゆっくりドラッグしてやると、しぶきのような効果を強く出すことができます。
画面左下の色見本のところで好きな色が選択できます。


私も、3の drips で一枚描いてみました。
http://drips.tumblr.com/post/1003561793/number-33-1950-by-tetsuya-oshima-en-7-24-2010
ポロックのベストイヤーである1950年の絵画には、"Number 30, 1950"( http://www.metmuseum.org/toah/works-of-art/57.92 )、"Number 31, 1950"( http://www.moma.org/collection/object.php?object_id=78386 )、"Number 32, 1950"という三大傑作があります。
それに続く傑作になれっ、との思いを込めて、“Number 33, 1950”と名付けてみました!

 

皆さんも、上記のアプリでいろいろ遊んでみてください。そして、明日・明後日、ぜひ愛知芸術文化センターの外壁にも傑作を描きに来てください!  (T.O.)

 


 

ポロック展、開幕!

2011年11月12日

ついに日本初のポロック回顧展「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」が名古屋でスタートしました!


皆さんきっとこの日を心待ちにされていたのでしょう、昨日10日の開会式には、なんと500人以上の招待客が駆けつけてくださいました。


そして、この記念すべき日本初のポロック回顧展にふさわしい豪華なゲストもお迎えしました。

まずは、ニューヨーク州イースト・ハンプトンに残るポロックの自宅とアトリエを管理する研究機関である、ポロック=クラズナーハウス・アンド・スタディセンターのディレクター、ヘレン・A・ハリソンさん。

 

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↑ 開会式でスピーチをするヘレン・A・ハリソンさん。


ポロックの専門家であるハリソンさんは、スピーチの中で、生誕100年という記念すべき年に日本で回顧展が行われることに温かいお祝いの言葉を述べてくださいました。

このポロック=クラズナーハウスからは、本展のために、ポロックの作品はもちろん、貴重な資料も多数お借りしています。また、本展の見どころの一つであるポロックのアトリエ再現は、まさにハウスの協力なしには実現しなかったものです。

ハリソンさんには、本展カタログの巻頭論文も寄稿いただき、本展出品作を通じてポロックの画業を解説していただいています。

また、明日12日午後には、「ジャクソン・ポロック――その芸術と人生と遺産」と題して記念講演会も開いていただくことになっています。こちらもぜひご参加ください。

まさに本展を完全バックアップしていただいたハリソンさん。今回のお礼も兼ねて、私もいつかイースト・ハンプトンを訪れてみたいと思っています。


さて、豪華ゲストの二人目は、アーティストの石井竜也さんです!

米米クラブの活動をはじめ、シンガーとして成功された石井さんですが、実は10代の頃は画家を目指しておられました。そして、そのきっかけとなったのが、なんとポロックの絵を画集で見たことだったそうです。

そんな縁もあり、本展のテーマ・ソングの作曲をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

そうして出来上がったポロック展テーマ・ソング「Where is Heaven」(11月30日リリース予定)が会場に流れる中、スピーチ台へとあがった石井さん。

ご自身のポロックへの熱い思いと同時に、ポロックがいかにその後の美術、さらには音楽にまで影響を与えているか、ということを石井さんらしい言葉で語ってくださいました。

 

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↑ ポロックについて熱く語る石井竜也さん。


何より印象的だったのは、ポロックという画家の功績が、2011年現在も私たちの中に生きた文化として引き継がれている、という石井さんの言葉でした。

ポロックは分からない、遠い存在だと漠然と思っている方も、石井さんに習ってこのような視点で展覧会をご覧になると何か発見があるかもしれません。


開会式後は展覧会も楽しんでおられた石井さん。アトリエ再現にも興味津々のご様子でした。

 

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↑ アトリエ再現コーナーでの石井さん。


ちなみに、石井さんは本展音声ガイドのナビゲーターも務めていただいています。一つ一つの作品について石井さんのコメントを聞きながら鑑賞するのも、きっと面白いはず。私もぜひ聴いてみたいと思っています。

 

「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」は、来年1月22日までの開催です。

皆さんも、この歴史的な展覧会をくれぐれもお見逃しないように!!


(S.N.)

 


 

  

 愛知県美術館渾身の一大企画「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」(2011年11月11日-2012年1月22日、愛知芸術文化センター10F 愛知県美術館。その後、東京国立近代美術館に巡回)の開幕が来週に迫ってきています。
 その前に、ポロック展関連小展示「ジャクソン・ポロックとポップカルチャー」展(2011年11月1日-2012年1月22日、愛知芸術文化センター地下2階アートスペースX前通路展示ケース)が、一足先に今日から始まりました!

 

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▲ 展示作業中のKS学芸員、SN学芸員、SS学芸員

 

 この「ジャクソン・ポロックとポップカルチャー」展は、ポロックの芸術が欧米や日本の大衆文化に与えた影響を、レコードやファッション、玩具等の実際のさまざまな商品から探ろうとするものです(企画=愛知県美術館)。愛知県内の貴重な某個人コレクションを一挙公開です!

 

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▲ オーネット・コールマン「フリー・ジャズ」1961年(1960年録音)

 

 1950年にポロックは、自分の制作方法について次のように言っています。「私はドローイングに取り組むのと同じ感覚で絵画に取り組みます。すなわち、ダイレクトであるということです。私はドローイングから制作することはしません」。「即興性」という点で、ポロックの絵画とジャズ音楽の間には深い関係性がありますが、このオーネット・コールマン(アメリカ、1930年-)のレコードのジャケットでは、1954年のポロックの絵画《白い光》(現在、ニューヨーク近代美術館蔵)が表紙のデザインに使われてます。

 

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▲ ザ・ストーン・ローゼズ「ザ・ストーン・ローゼズ」 1989年

 

 ストーン・ローゼズ(イギリス、1983-1996年、2011年-)のファースト・アルバムです。ジャケットには、このバンドのギタリスト、ジョン・スクワイアが描いたポロック風の絵画《バイバイ、バッドマン》(1988年)が使われています。スクワイアは現在、画家として本格的に活動しています。バンドはつい最近再結成され、ロック・ファンの間で大きな話題になっています。
 ポロックに対するストーン・ローゼズの関心は並ならぬものがあって、1989年リリースの「ゴーイング・ダウン」では、「彼女はまるで ジャクソン・ポロックの《ナンバー5》」と、歌詞にポロックの名と彼の具体的な絵画作品のタイトルまで出てくるほどです。


 ここでは上のようにレコードを2つご紹介するだけになりますが、この「ジャクソン・ポロックとポップカルチャー」展には、他にもさまざまな種類の興味深いグッズが出品されています。11月11日(金)から始まる「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」にお越しの際は、ぜひこちらの小展示もついでにご覧になっていってください。 (T.O.)