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新年のご挨拶

2012年01月03日

新年、明けましておめでとうございます。


昨年は、東日本大震災をはじめとする自然災害、そして内外の政治経済をはじめとする社会の不安定化のなかで、誰もが現在の状況を把握し、将来に展望をもつことが困難な一年だったと思います。当館でも「プーシキン美術館展」中止にともなう「棟方志功展」の開催、また、被災地での文化財レスキュー活動への参加など、震災以前には予想もしなかったことへの対応に追われました。そのなかで、東北復興支援のため、また文化財レスキュー活動支援のため、さまざまな機会に皆様にご協力をお願いし、多額の義援金をお寄せいただきました。ここに改めてお礼申し上げます。


そのようななかで「棟方志功展」をはじめ「麻生三郎展」「島田章三展」そして「ジャクソン・ポロック展」を開催することができました。また、企画展ごとにさまざまなテーマや特集を組み込んだ所蔵作品展、さらに8階ギャラリーの展覧会もあわせて、多くの皆様にご来場いただきましたこと心より感謝申し上げます。


そして、昨年は、美術館活動を支えていただく、作品のご寄贈をはじめ数多くのご寄附やご支援をいただき、大変心強く、大きな励みとなりました。特に地元企業の蟹江プロパン様からは、美術品の購入資金として2億円のご寄附をいただき、当館コレクションの核の一つとなるフェルナン・レジェ《緑の背景のコンポジション(葉のあるコンポジション)》を購入することができました。


現在、開催中の「ジャクソン・ポロック展」は、1月3日の特別開館から皆様をお迎えいたします。この展覧会は、日本初、そしてポロックの生誕100年であっても、海外では開催を断念したと伝えられる回顧展です。またとない機会ですので、ぜひ、ご来場ください。


2月3日からは、当館の所蔵作品から「うつす」をキーワードにして、美術作品の魅力をご紹介する「うつし、うつくし」展を開催します。そして4月以降も、シュルレアリスムの巨匠の回顧展など、魅力ある展覧会の開催を予定しています。これら平成24年度の企画展をはじめとする事業計画は改めてお知らせしますが、どうそご期待ください。


新しい年を迎え、スタッフ一同、愛知県美術館ならではの良質の展覧会の開催をはじめとして、より一層皆様に親しんでいただける美術館にしていけるよう取り組んでまいりたいと存じます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

愛知県美術館館長 
村田 眞宏