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リトルワールドに行ってきました。

2012年03月12日

 「魔術/美術」展の担当者は先日、お休みを利用して野外民族博物館リトルワールドへ行って来ました。東海地方の方々にはお馴染みの場所ですね。

 なぜ「魔術/美術」展でリトルワールドへ、と疑問に思う方も多いかもしれませんが、その大きな目的は「博物館の展示メソッドを学ぶ」です。いわゆる美術作品だけではなく、古遺物や民族学的資料も多数展示される魔術展。通常の愛知県美術館の展示方法とは異なる展示に挑戦するべく、リトルワールド見学というわけです。

  実際、意識してみると近代美術館の展示スタイルと文化人類学に基づく博物館の展示スタイルは意外と違うことに気づかされます。例えば、美術館では立体物を展示する場合、一点一点を独立して見られるよう適度に間隔をあけて横に並べることが多いです。

写真?リトルワールド.JPG
↑現在開催中の「うつし、うつくし」の展示風景です。銅鐸や瓦も台に並べています。
 
 
写真?リトルワールド.JPG
↑こちらは所蔵作品展の様子。作品それぞれのベストアングルを見せられるように、立体と平面の配置を考えています。
 
 
一方、博物館の場合は空間全体を意識した展示を行います。文化というものを総体的に見せることが目的だからでしょうか。
 写真?リトルワールド.JPG
写真?リトルワールド(小).jpg
 
↑リトルワールドの展示風景。左右だけでなく、上下、手前と奥など三次元を活かした展示になっています。迫力がありますね。
(*リトルワールドより許可をいただいて写真を掲載しております)。
 
 
もちろん、こうした展示方法に対する挑戦も最近では数多く行われています。その筆頭がパリに2006年にオープンしたケ・ブランリ美術館。アフリカ、アジアなどヨーロッパ以外の地域の装飾品や民具などを数多く所蔵している施設ですが、施設名からも明らかなように博物館というよりも美術館に近しい展示方法をとっています。その結果、これらの展示物は「民俗学的資料か、それとも美術作品か」をめぐって議論が起こりました。その論争も含めてとても興味深い施設です。http://www.quaibranly.fr/
 
ちなみに担当者二人は、リトルワールドのお土産にアフリカのお面フィギュアを購入。お面に展覧会の成功をお祈りしたいと思います。
(F.N.)
 

*ブログ編集担当者より

リトルワールド本館展示のテーマ別ビデオは必見です。