2012年07月12345678910111213141516171819202122232425262728293031

はじめてアート講座

2012年07月25日

愛知芸術文化センターでは、「はじめてアート講座」というシリーズ・レクチャーが開催されています。
複合文化施設として、センターでご紹介しているさまざまな芸術領域について、親しみを持っていただくための講座です。


今年度のテーマは、「愛知芸術文化センター20周年を迎えて」。

先週金曜日には、「愛知県美術館なう」と題して、20周年の現在から見る、愛知県美術館のこれまでとこれからについて、館長と若手のS学芸員がお話しました。

現在の愛知県美術館の前身である文化会館時代も知る館長と、ここ数年ツイッター等を通じて美術館情報を発信している若手学芸員。二人の目から見た愛知県美術館の姿が語られ、美術館の活動に熱い視線を送ってくださる方々が聴講しに来られていました。

RIMG0745_s.jpg
 

↑ 会場でお話する村田館長(手前)とS学芸員(奥)


前半では、愛知県美術館の前身であった愛知県文化会館の話から、芸術文化センターの中の一施設としての愛知県美術館の誕生、文化財レスキューへの参加や、防災への取り組みも含めた最近の活動まで、懐かしい写真や、日頃お見せする機会のない写真なども交えてお話しました。

後半では、ブログやツイッターで、美術館の活動を知ってもらう試みの他、企画展、コレクション展とも異なる新しいプロジェクト、ARCHについてもお話しました。


金曜の夜7時という時間もあってか、雨にも拘わらず会場は盛況でした。
皆さんの美術館への期待を感じた講座でした。

これからも、絶えず活動に注目してもらえる美術館となるよう(”愛知県美術館なう”のツイートが一つでも増えるよう?)頑張っていきたいと思います。

(S.N.)

 

cTalk1.JPG 

 現在コレクション展では展示室4で梅原龍三郎と安井曾太郎の特集をしています。昨年度の新収蔵作品に梅原の《北京紫禁城》(1939年)が加わり、これまでのコレクションに一段と厚みが増しました。これまでの収蔵品には、どちらの作家もフランス留学時代の重要な作品がありましたが、帰国してから両画家が自分のスタイルを極めた時期の作品については、安井の《承徳喇嘛廟》(1938年)はありましたが、梅原は未収蔵でした。梅原のこの時期の作品を機会があればコレクションに加えたいと常々考えていたのですが、なかなかチャンスがありませんでした。しかし昨年度ようやく好機が訪れ、コレクションに加えることが出来ました。北京紫禁城は梅原の大好きなモチーフで、同じホテルの部屋から描いた何点もの作品が残されています。


cTalk4.JPG

 22日の日曜日には、この梅原と安井の特集について、展示室で担当学芸員のコレクション・トークを開催しました。トークは11時から40分ほどの立って聞くには疲れない程度の時間です。実際の作品を前にしての話ですが、担当学芸員は最新のツール、タブレット型のコンピュータを使って、展示室には出ていない作品や他の美術館にある作品、あるいは梅原や安井が写された古い写真などもモニターで見せながら話を進めていきました。ギャラリーでのトークも時代の流れを感じずにはいられません。(以前は必要であれば画集のコピーだったり、重い画集そのものを持って行ったのですが・・・)

 cTalk2.JPG

来館者もその場でモニター画面と作品とを見比べるように熱心にご覧になっていました。


cTalk5.JPG 

 今回の特集には、特別出品として愛知県内の個人コレクターの方から、この特集のためにお借りした梅原と安井の使ったパレットも展示されています。色の置き方やパレットの使い方に二人の性格までもが感じられると好評です。是非来館して実物をご覧になって下さい(ST)

友の会特別鑑賞会

2012年07月22日

 愛知県美術館では、友の会会員対象に企画展ごとに特別鑑賞会が開かれています。今回の企画展「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ」展でも19日木曜日に開かれました。鑑賞会は昼の部と夜の部があります。どちらも別室で担当学芸員から展覧会の概説レクチャーを聞いた後、展示室で学芸員と一緒に作品鑑賞をします。

エルンスト友の会3 .JPG

 昼の部では一般の来館者も入っている時間帯なので、静かな鑑賞ですが、夜の部では特別に閉館後の18時からの入場になり、貸し切り状態で、担当学芸員だけでなく、館長以下多数の学芸員がご一緒します。互いに感想を述べ合ったり、質問したり、解説を聞いたりと一方的な説明に終始せず、和やかな雰囲気の中での鑑賞会です。

エルンスト友の会2.JPG


 今回は昼の部も大勢の参加者がありましたが、夜の部も高校生の学生会員から年配のベテラン会員まで大勢の会員に楽しんでいただけました。私は学生会員からは「おじさん!この作品の技法のこと教えてください!」とアプローチを受けて、その積極的な様子をとても喜ばしく思いました。(できれば「おじさん!」でなく、名札もつけていたので名前で声をかけてもらえたら、もっと嬉しかったのですが・・・・)


 展覧会を楽しみつくす方法の一つとして友の会へ入会して、企画展ごとの鑑賞会に参加するのも一つの方法です。ぜひ入会をお勧めします。特典や会費などは友の会のページをご覧ください。(ST)

クリムト Happy Birthday!

2012年07月14日

7月14日、この日が何の日かご存知ですか?

フランス革命記念日が一番ピンとくるでしょうか...

この日は愛知県美術館にとってもとても重要!

というのは、当館のコレクションの顔ともいえる《人生は戦いなり(黄金の騎士)》(1903年)を描いた画家グスタフ・クリムトのお誕生日なのです。

お誕生日おめでと―!!

 

さらに、今年はなんとクリムト生誕150年記念の年にあたります。

このお祝いのため、クリムトの生地ウィーンでは、様々な文化施設で展覧会や関連事業が行われ、都市をあげての祝祭ムード一杯なのです。

当館の作品もまた、レオポルト美術館で開催中の「クリムトの素顔:絵画‐書簡‐内面」という展覧会に展示され、現在ヨーロッパ各国の人から多大な賛辞を受けています。


 

leopold_s.jpg
↑レオポルト美術館でわれらのクリムト「黄金の騎士」が展示されている様子。
 作品に随行したH学芸員が撮影。取材のためのテレビカメラのクルーも入り、注目度高し!

 

一方当館では開館20周年記念として「グスタフ・クリムト『黄金の騎士』をめぐる物語」展を準備中。

生誕150年と開館20周年という記念が重なり、何だかおめでたい展覧会になりそうな予感...

展覧会の内容についてはもうしばらくお待ちください。準備ができ次第、このブログでも随時情報をアップしていきますので、お楽しみに!

(MR.M.)

エルンスト展開幕

2012年07月12日

 

テープカット.jpg館長挨拶.jpg

 

本年度の企画展第2弾「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ」展が始まりました。

7月12日あいにくの雨模様でしたが、共同でこの展覧会を企画した横浜美術館の学芸員や宇都宮美術館の館長をはじめ250人ほどの招待客を迎えて開会式が開かれました。

 愛知県美術館の村田館長の挨拶では、これまでのシュルレアリスムの作家という視点だけでなく、エルンストの創り出した世界を「フィギュア(像)」と「スケープ(景色)」というキーワードで読み解いて、この作家の豊かな世界を紹介する展覧会であることを中心にわかりやすく話されました。

 

会場熱気.jpg

 

会場はじっくりと鑑賞しようとする大勢の人たちで熱気に包まれていました。


 

梅原.jpg


同時に始まったコレクション展の展示室では、新収蔵品である梅原龍三郎の《北京紫禁城》が初公開となり、安井曾太郎の作品とともに近代洋画のふたりの巨人を特集しています。

(梅原と安井については、7月22日のコレクション・トークで学芸員がお話します。)

また、併せてほかの新収蔵品もお披露目していますので、是非ご来館ください。

(S.T.)
 
 


 

梅雨が明けず蒸し暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?


現在、美術館は展示替え中です。

普段立ち続けているロバート・スカル氏も休憩中です。

「7月13日からはまたソファに座った妻の後ろで皆様をお待ちしております」とのことです。

 

休憩中のロバート・スカル_s.jpg
↑ 休憩中のロバート・スカル氏

 

さて、今回は木村定三コレクションについて皆様にお知らせです。

木村定三コレクションの『作品目録 I 』が完成しました!

 

作品目録?表紙_s.jpg
↑ 『木村定三コレクション 作品目録 I 』表紙


木村夫妻にご寄贈いただいてから継続的に進めておりますコレクションの調査により、不明だった作家が判明した作品、名称がより正確なものに変更された作品などが出てきました。

そこで、これまでの調査・研究の成果を反映させた目録を作成しました!

分野ごとに掲載していますので、コレクションの全体像がわかりやすくなっていると思います。

木村定三コレクションをより身近に感じていただければ幸いです。

 

作品目録?内容_s.jpg
↑ 『木村定三コレクション 作品目録?』内容

 

残念ながら販売の予定はありませんが、愛知芸術文化センター内のアートライブラリーでご覧いただけるようにいたしますので
いましばらくお待ちください。

 

“ I ”となっていることでお気づきの方もいるかと思いますが、まだまだコレクションの全貌とまではいきません!

みなさまに木村定三コレクションの魅力をお伝えすべく、今後も継続して調査・研究を続けて参ります。


調査と並行して作品の修理も行っております。

修理後の作品のお披露目についてはまたお知らせしたいと思います。

お楽しみに!

(Y.H.)