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クリムト展をめぐる準備

2012年12月05日

愛知県美術館は、現在展示替えのため閉館中です。


しかし・・・・

その裏側では、次の企画展の準備が着々と進んでおります!

 


といっても作品はまだ展示室にはありません。

作品展示を始める前に、壁を立てたり、ステージを作ったり、展示台を設えたりしなければならないからです。

ディスプレイ業者の方による「大工仕事」から、展覧会の準備は始まるのです!

 


ところで、展覧会におけるディスプレイの役割とは何でしょうか。


●展示作品をよりよく見せる。

●展示作品と鑑賞者の安全を保つ。

●展覧会全体の雰囲気を演出/統一する。

…などなど


が考えられます。

展示される作品によってどのようなディスプレイを準備するか、担当の学芸員が頭をひねることになります。

同じ作品の展示であっても、ディスプレイ次第で作品の見え方や会場の雰囲気はがらりと変わりますから、これも学芸員の腕の見せ所のひとつと言ってもよいかもしれません。

(もちろん、予算が大きな壁となることもしばしばあります・・・)

 


さて、今回の「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」展では、このディスプレイがなかなか大がかりになっています。

というのも、今回の展覧会は、絵画や彫刻だけではなく、雑誌、家具、ジュエリー、食器といった展示品が多く含まれているからです。

これらオーソドックスな美術品ではないものをよりよく見せるためには、ディスプレイにも特別な工夫が必要になるわけです。

 


それでは、ディスプレイの施工の様子をのぞいてみましょう。

 

 

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↑ 普段は見られない立派なステージ付きバックパネルが設置されています。
  ここに展示されるのは一体どんな作品なのでしょう?

 

 

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↑ 同じサイズの展示台がたくさん。これから白く経師(きょうじ)されていくようです。

 

 

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↑ 真っ白な斜面台もたくさん作られています。
  こんなにたくさん準備されているのは初めて見ました。

 

 

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↑ 何やら変わった形の台も…。

 

 

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↑ こんな幅広いステージも作られています!

 

 

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↑ この半円形のパネルは一体何に使われるのでしょう??

 

さて皆さん、実際の展示の様子がほんの少しイメージできたでしょうか?
 

まだ作品は影も形もない状態ですが、ディスプレイが完成する頃には、展覧会の形が見えてきます。

学芸員にとって、担当する展覧会の展示作業は最も力が入るところですが、このディスプレイ施行の段階が一番わくわくするプロセスかもしれません。

 


そして、ディスプレイの施行が終わると、いよいよ作品の展示が始まります。

そこでは、作品が存在感をあらわすと同時に、ディスプレイもその役割を発揮します。

ご来場の皆様には、作品を楽しんでいただくとともに、ぜひとも、そんな生き生きとした展示台たちや斜面台たちをご覧いただきたいと思います。


「クリムト 黄金の騎士をめぐる物語」展の開幕まで、あと17日です!

(S.N.)