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私らが泣きながらしたわ(回文)

2014年12月19日

 早いもので2014年も残りわずか。館職員の間では年末の大掃除の話が聞こえてくるようになりました。その大掃除に先駆けて、このたび当館では収蔵庫内の大整理を行いましたので、その様子をご紹介したいと思います。

 日頃たくさんの作品が眠る収蔵庫。普段は関係者しか入ることができない美術館の深層部ですが、このブログではこれまでも、美術館の裏側をご紹介する記事でしばしば登場してきましたので、中の様子をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
●収蔵庫での作品受け入れ準備 2010年7月16日
●裏方通信 さらしの話3 2010年7月6日
●裏方通信 収蔵庫の話 2009年8月1日

 愛知県美術館が1992年に現在の場所、愛知芸術文化センター内に開館する際には、継続的に作品を収集しコレクションを充実させていくことを考えて、収蔵庫はかなり余裕をもった収納スペースを確保して作られました。それから約20年。この間にあった購入や寄贈によって、美術館の所蔵作品は着実に増えていきました。そのなかには「木村定三コレクション」のように、何千点もの作品が一括寄贈されるという出来事もありました。コレクションの充実は美術館にとって良いことなのですが、ここで問題になるのが作品の収納です。

 作品の収納については他の館でも頭を悩ませているところが多いと聞きます。愛知県美術館は現在、約8000件の作品を所蔵していますが、コレクション展に常時約100点の作品が出ているとしても、残りの数千点の所蔵作品を収蔵庫で収納するために、これまでの収納方法のままでは限界が近づいていました。そこで今回の大整理では、収蔵庫内の一部、箱に入った作品の収納棚の増設と収納方法の見直しを行いました。

 まず、収納されていた作品を全て移動させます。

作品移動後.jpg

▲作品移動後の風景。

 

仮置中.jpg

仮置中2.jpg

▲仮置き中の作品。各作品に付けられたタグには、作品タイトルや作品画像が載っています。作成には友の会サポート部会の皆さまにご協力いただきました。これがあると箱の中身が分かり易くて助かります。

 

点検中.jpg

▲今回の整理にあわせて、作品の点検作業も行いました。約2000点の作品を1点ずつ開梱し、状態を確認します。こうした作業は作品の扱いを学ぶ良い機会になります。今回は桐箱に入ったものが多かったので、真田紐の結びを繰り返し覚えました。

 

 

テトリス.jpg

▲棚の増設が完了すると、作品を元の場所に戻します。いかに効率よく、かつ取り出しやすく収納するかというテトリスゲーム…一番難しかった作業です。(テトリスってまだ通じるのでしょうか?)

 

作業完了!.jpg

▲収納完了!落下防止のためのネットも設置されました。

 

 作品群を移動させてから元の場所に戻すまで約1週間の過密スケジュールでしたが、なんとか予定していた作業を完了させることができました。「これが済まなければ2014年を終えられないからね…!」という(今年度初めからかけられていた)プレッシャーから解放されて、担当職員一同ホッとしています。溢れかかっていた作品がすっきり納まって、しかも収納場所にまだ少し余裕まである様子を見ると、感慨もひとしおです。残るは、今回の収納にあわせて棚にラベルを貼っていく作業。どこに何が収納されているのかが分かり易く目の前に示されている、そんな光景が見られる日も近いはずです…(願望)。


(タイトルS.K、本文N.H)