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明けましておめでとうございます。新年の美術館は昨日からオープン。「美の精髄」展も後半に入りました。


週末に行っているギャラリートーク「学芸員おすすめの一点」も折り返し地点です。1月は、夜8時まで開館している金曜日の夜にもトークが行われます(7日、14日、ともに夜7時から)。日中はお忙しいかた、ぜひ夜の美術館にお出かけ下さい。
 

また、愛知県美術館の目玉、クリムトの《人生は戦いなり(黄金の騎士)》のトークも今週土曜日に行われます(8日、午前11時から)。当ブログで「クリムトを巡る旅」(その1)(その2)を書いている学芸員がお話ししますので、こちらもぜひ。

 

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↑「学芸員おすすめの一点」では、全13人の学芸スタッフがおすすめの作品を解説しています。こちらは一番手のM副館長による、横山大観《飛泉》のトークの様子。

 

また、1月16日、22日、23日には、小中高生向け鑑賞プログラムが実施されます。こちらは要申し込みです(1月11日必着)。愛知県美術館コレクションの多彩な魅力に触れるまたとない機会ですので、ふるってご参加下さい。


今年も愛知県美術館をどうぞよろしくお願い致します。


(M.Ma)
 

年の瀬なので、愛知県美術館も今日から閉館。新年は1月4日から開館致します。
閉館日の今日は、さっそく「美の精髄」展の展示替作業が行われました。

 

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↑安田靫彦が描いた巻物《月の兎》、1月は後半部分を展示します。兎年なのにかわいそうなお話ですが、優しい兎がどうなるのか、展示室でご覧下さい。

 

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↑修復後の木村定三コレクション作品も大幅に展示替。詳細はホームページの「所蔵作品展」「出品作品リスト」でご確認下さい。

 

今年も愛知県美術館ブログをご愛顧下さり、ありがとうございました。来年も何とぞよろしくお願い申し上げます。


(M.Ma)

あいちトリエンナーレ開催中、「所蔵作品は展示されていないのですか?」というお問い合わせが多くありました。ふだん企画展の影に隠れてしまいがちな所蔵作品展を楽しみにしてくださっている方もいらっしゃることが実感でき、とてもうれしく思いました。
お問い合わせくださった方々の気持ちにお答えすべく、「美の精髄 愛知県美術館の名品300」が始まりました。美術館全フロアを用いた大規模な展覧会となっていますので、ぜひお越しください。
ホームページでもこの展覧会の内容についてはご紹介していますので、今回は所蔵作品展やそれに携わる学芸員の仕事について、書いてみたいと思います。

 

当館の学芸員は二つのグループに分かれています。「企画普及グループ」と「美術グループ」です。「企画普及グループ」はその名の通り、展覧会の運営や広報、教育プログラムを行う仕事を担っています。このブログの運営や編集もそのうちの一つです。もう一つの「美術グループ」では、主に所蔵作品に関わる仕事を受け持ちます。たとえば、作品の保存、情報管理、作品の収集、展覧会への貸し出しなどがあります。所蔵作品展もまたこの「美術グループ」の学芸員が担当する仕事です。

 

よくコレクションの展示を「常設展」と呼ぶ美術館や博物館がありますが、当館では少し長くて言いづらいですが、「所蔵作品展」と呼んでいます。開館当初から、通常5つの展示室を使って、毎回新しい展示を行い、コレクションの多面的な魅力をご紹介することを目指したため、「常にある展示」ではなく、毎回異なる「所蔵作品による展覧会」という意味をこめて「所蔵作品展」という名にしたと、先輩学芸員から聞いたことがあります。
毎回総とっかえなのですから、それにかかる労力は大変なものです。美術館運営の厳しいこの時代にあって、展示作業の予算もますます削減され、課長以下美術グループ6名の学芸員は毎回展示作業の監督ではなく、プロの展示作業員さんと一緒に展示を行います。といっても、巨大で重い作品を扱ったり、逆にとても繊細な作業はやはりプロの方にはかなわないので、美術品を専門に取り扱う作業員さんにお願いします。私たちにできるのは、主に比較的手ごろなサイズの作品を収蔵庫から展示室まで運び、壁に掛け、水平を見て固定し、照明をします。また作品の隣にいつもあるキャプションを作ったり、それを壁に留めたりと、手作りの展示です。

 

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↑掛け軸を展示する様子

 

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↑キャプションを取り付ける作業も学芸員が行います。今回は300点もの作品につけました。

 

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↑キャプションをつけるときに使用している定規のようなもの。これで高さと作品からの位置を定めます。これも手作り!

 

今回の「美の精髄 愛知県美術館名品300」では、通常の所蔵作品展の倍の規模で展示をしたので、作業は2週間にも及びました(通常は1週間)。間に合わなくて、夜の8時すぎまで展示作業をしたり、企画普及グループの学芸員が手伝ってくれたりもしました。またキャプション作りなど展示作業の要所要所で頼れるアルバイトの方たちの存在も貴重です。

 

ちょっと長くて言いづらい愛知県美術館の「所蔵作品展」ですが、学芸員が手作りするこの展示を今後ともご愛好ください。
(MRM)
 

ただいま、愛知県美術館全館所蔵作品展「美の精髄」[11月26日(金)?2011年1月23日(日)]に向けて、展示作業進行中です。今回の展覧会は、「愛知県美術館の名品300」と副題にあるように、愛知県美術館の所蔵作品から名品を選び、10階展示室全室を使ってご紹介するものです。1992年10月に、新たに愛知県美術館として開館するにあたってその準備から現在に至るまで収集してきた様々なジャンルの作品や木村定三コレクション、愛知県美術館が旧文化会館時代に収集してきた作品、そして寄託作品から、優れた名品を展示する予定です。

 
10月末日で、「あいちトリエンナーレ2010」が盛況の内に終了してから、展示室を片付け、全館所蔵作品展のための展示が出来るように会場を整えるまでに、2週間ほどかかりました。展示室内に作品がなにもない状態から始まったことから、所蔵作品展展示担当の学芸員は、ひたすら展示室と収蔵庫を往復して、作品を展示室に持ってきては展示しています。今回の展覧会では、現代美術の大型作品も展示します。作品の重量や大きさなどから展示作業は慎重に行われ、学芸員や展示作業員の体力勝負でもあります。今週の金曜日から展覧会は始まりますので、皆様に気持ちよくご鑑賞いただくよう展示作業にいそしんでおります。乞うご期待ください。

(M.F.)

 

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↑若林奮《大気中の緑色に属するもの?》展示作業風景

 

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↑材質が鉛のため非常に重く、あうんの呼吸で力を入れて運びます。

 

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↑細かく展示位置が指定された設計図。この通りに計測しながら展示します。

 

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↑ようやく展示終了。作業には、1時間半かかりました。

 

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↑日本画の展示作業の様子。