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島田章三さん来館中!

2011年10月16日

現在開催中の企画展「島田章三展」の作家ご本人、島田章三さんが美術館にご来館くださっています!

私がこうしてこのブログの文章を書いているまさにこの今も、美術館ロビーで、お客さんと気さくにお話をされています。

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サービス精神旺盛な島田さん、図録などに気軽にサイン。
写真撮影にも応じていらっしゃいます。

あれ? この後ろ姿はどこかで見たことがあるような・・・

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次回企画展(ポロック展)担当のO学芸員が、サインをもらっている!!

うーん、ちゃっかりしていますね・・・。

 O学芸員いわく、「島田さんのこの作品 ↓ には、とあるキュビスムの画集の表紙の文字『CUBISM』がコラージュされている。それと同じ画集を自分は持っていたので、島田さんにお見せして、渡したかった」とのこと。0011975画集のある静物001.jpg

《画集のある静物》(1975年、メナード美術館)



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なるほど、たしかに「CUBISM」のフォントも大きさも同じ、まさにこの画集の文字を島田さんがコラージュしたことが分かりますね。 

この画集のカバーをプレゼントされた島田さんは、昔この画集をご自分で買って作品にコラージュしたことを思い出して、懐かしんでいらっしゃいました。

さて、今後も島田さんは以下の日時にご来館されることになっています。

島田さんに会いたい!という方、作品や展覧会について話を聞きたい!という方、どうぞお気軽にお越し下さい。(S.S.)

日程:10月18日(火)、20日(木)、23日(日)、25日(火)、28日(金)、29日(土)、30日(日)
時間:それぞれ、13:00-16:00
(※上記は予定であり、予告なく変更となる場合がございます。予めご了承下さい。)

 

 島田展最初の土曜日9月17日に記念講演会とサイン会が行われました。会場は多くのファンが詰めかけ、椅子を増設して対応するほどでした。

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 講演の進行は担当の副館長が聞き手となって、画像を見ながら島田さんの画歴や作品について尋ね、その背景や思い出を語っていただきました。

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 最後にはスケッチブックに簡単な絵の描き方についての実演までされて、来場者も予想外の展開で大変喜ばれる講演会となりました。

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 講演会の後には会場を美術館ロビーに移して、サイン会が行われました。写真でも分かると思いますが、こちらも長い列ができ、サービス精神旺盛な島田さんはそれぞれの人と会話を交わしながら、丁寧にサインを続けられました。丁度誕生日だった人にはサインの横に小さな花の絵まで描かれたりされた一方、行方のわからなくなっていた作品の現在の持ち主が現れたりと島田さんにとっても有意義な時間となりました。(ST)

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  「いつも以上に混みあう島田章三展開会式 2011年9月15日」


 ついに島田章三展が始まりました。9月15日には16日からの一般公開に先立って、開会式と関係者の内覧会が開かれました。開会式には島田章三さんの広範囲の人気を物語るように500人ほどの人々が来館されました。その中には画家仲間はもちろん、元経済企画庁長官の堺屋太一さんのような方から、島田教室の学生でもあった奈良美智さんのような今をときめく現代作家まで幅広い方々が参集されました。

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 「挨拶をされる島田章三さん」


 開会式でのニュースは、大勢の人が来たことより、なんといっても島田さん発案の「チャリティーオークション」のことでしょう。オークションといってもその場で競り合うというのではなく、展覧会会期中に各自がこれはと思う金額を所定の紙に書いて入札する方式で行うことを皆さんに公表しました。これは島田さんの最新作《東北に捧げる十字花》(2011、91.0×72.7cmいわゆる30号、油彩、画布)を東日本大震災の被災地の復興支援に使って欲しいという本人の願いにより、入札に掛けその落札金を義援金とするものです。

001入札箱.jpg(ロビーに置かれた入札箱)


 3月10日に横須賀美術館の館長職を離任されて、ほっとされていたところ、11日に起こった大震災の悲惨な映像を見て、心を痛められた島田さんは、画家は絵を描くことしかできないと、絵筆を取ってこの《東北に捧げる十字花》を描き上げたのでした。
主旨に賛同される方で、島田さんの最新作を入手したいという方は、美術館内に設置されている入札箱に是非  入札してください。なお、最低価格は30万円ということです。

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  展示室内の《東北に捧げる十字花》


 作品そのものはやさしい筆遣いで、落ち着いた色彩とともに、心安らぐ作品です。入札目的でなく作品を見に来るだけでもいいので、皆様の来館をおまちしております。作品は島田展の最後の部屋に架かっています。         (S.T.)


 棟方志功展の会期も残りあとわずかとなりました。この週末には5万人目の入場者を迎えられそうです。心配は台風12号の影響です。皆さん暴風雨の時にはお気を付けてください。


 さて、棟方展の次に愛知県美術館が開催する企画展は、「島田章三展」です。島田さんは横須賀の生まれですが、1966年の愛知県立芸術大学の開学の際に先生として愛知に来られてから、およそ45年間に亘って愛知県を拠点に制作活動を続けてこられた洋画家です。愛知県立芸術大学の学長や愛知芸術文化センターの総長、横須賀美術館の館長などを歴任された方でもあります。


 今回の展覧会は、東京藝術大学の学生時代に初出品で国画賞を受賞された作品や、具象画壇の芥川賞とも例えられた安井賞受賞作から、3月11日の東日本大震災の被災地に想いを寄せて描かれた最新作まで、その画業を網羅する大きな回顧展となります。


 9月16日から始まる展覧会の準備で、担当者は追い込みで大忙しです。作品の所蔵先と出品交渉をしたのは昨年ですが、展覧会が近づいてくると、図録のテキストを書いて校正をしたりする傍ら、作品の預かりに出張したり、会場の展示計画を練り直したり、取材の対応をしたりとオープニングまでは休日返上の状態です。(体力勝負といってもよいかも!)

 

図録表紙案1.jpg図録表紙案2.jpg

 

写真は、展覧会図録の表紙デザイン案の数々です。印刷会社から出された複数のデザイン案には満足せず担当学芸員は、コンピュータの画像処理にも長けていて、自らもいくつかの案を作りました。最終的には画家自身にも意見を伺い、ようやく表紙デザインが決まったところです。

 

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「図録表紙(決定案);図録の内容は油彩作品すべてに作家コメントがつく充実したものになります」


 巡回する展覧会を受け入れるだけだと、こうした図録制作に力を注ぐことは多くはありません。しかし今回は愛知県美術館が中心として準備を進めているので、仕事量が増大しますが、それだけに担当学芸員のやりがいのあるところだとも言えます。みなさん島田章三展は図録の表紙だけでなく見応えのある展覧会になりますので、ご期待ください。

(S.T.)