2012年08月12345678910111213141516171819202122232425262728293031

 現在開催中のエルンスト展では、作品の保存上の観点から、会期中盤に当たる8月13日(月)の休館日に一部作品の展示替えが行われました。

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たとえば、フロッタージュの技法がよく分かる《博物誌》のシリーズでは、10点の入れ替えが行われました。紙の作品はどうしても光に弱いので、照明の照度を落とすだけでなく、展覧会の会期中に入れ替えを行うことが美術館ではよくあります。

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 展覧会担当者は、慎重に作品の状態チェックをした上で、新たな作品の入れ替えを行います。展示そのものは作業員が壁に取り付けますが、担当学芸員はしまう作品に問題がないかをチェックしています。

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 また、この機会を捉えて、個人所蔵家の作品のうち額装に難点が見つかっていた作品を、所蔵者の許可を得て、一旦額から外して、額のメンテナンスなども行いました。

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 こうして展覧会の会期中でも状態チェックやメンテナンスが行われています。作品保護のため一度に全ての作品をご覧いただけなくて申し訳ありませんが、もう一度展覧会へ足を運んで見ていただけたらと思います。(ST)

 現在開催中のマックス・エルンスト展では、関連企画として美術館ロビーにフロッタージュコーナーが設けられています。「フロッタージュ」というのはエルンストが多く作品制作に使った技法のひとつです。「擦り出し」ともいいますね。

 

 今回の展覧会はエルンストの様々な技法を見ることが出来ますが、手軽に試すことのできるフロッタージュを作品鑑賞の後で、実際にやってみて、「やっぱりエルンストは巧みにこの技法を使っているな」と実感できるコーナーになっています。

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 今は夏休み中でもありますので、いつも以上の多く訪れる小学生から大人の方までが楽しまれています。案外大人の方が最初は机の上にあるさまざまなもの(ザルや材木の切れ端やお菓子の缶など)を見つけて最初は怪訝な様子。

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でも、やってみると案外面白くて、ついつい時間が過ぎるのを忘れて、用意されている紙を何枚もつかって力作を作られています。

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自分の作品を壁にピンナップしてにっこりという方も多く、毎日壁がフロッタージュ作品でいっぱいになります。皆さんも来館の際はぜひ試してください。(ST)  

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エルンスト展開幕

2012年07月12日

 

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本年度の企画展第2弾「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ」展が始まりました。

7月12日あいにくの雨模様でしたが、共同でこの展覧会を企画した横浜美術館の学芸員や宇都宮美術館の館長をはじめ250人ほどの招待客を迎えて開会式が開かれました。

 愛知県美術館の村田館長の挨拶では、これまでのシュルレアリスムの作家という視点だけでなく、エルンストの創り出した世界を「フィギュア(像)」と「スケープ(景色)」というキーワードで読み解いて、この作家の豊かな世界を紹介する展覧会であることを中心にわかりやすく話されました。

 

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会場はじっくりと鑑賞しようとする大勢の人たちで熱気に包まれていました。


 

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同時に始まったコレクション展の展示室では、新収蔵品である梅原龍三郎の《北京紫禁城》が初公開となり、安井曾太郎の作品とともに近代洋画のふたりの巨人を特集しています。

(梅原と安井については、7月22日のコレクション・トークで学芸員がお話します。)

また、併せてほかの新収蔵品もお披露目していますので、是非ご来館ください。

(S.T.)