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日本美術教育学会

2012年08月19日

 8月18日、19日の二日間に亘って愛知芸術文化センターで第61回日本美術教育学会学術研究大会が開かれました。大変盛況で二百名ほどの参加者がありました。

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 この大会では学会とともに愛知県美術館も主催者として協力し、愛知県美術館と地域の学校の先生方との連携による鑑賞活動について、担当学芸員と愛知県美術館の鑑賞学習ワーキンググループのメンバーの先生と共同発表も行いました。

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 その連携の活動の一つの成果として、今年愛知県下の小中学校すべてに「あいパック」と名づけられた鑑賞補助ツール(作品写真のカードやポスター、鑑賞授業の指導案など)を配布したことも報告しました。多くの関心が寄せられ、またその連携活動の実践について高く評価されました。

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 近年、学校美術の中で表現活動だけでなく、鑑賞活動の重要性に目が向けられるようになっています。学習指導要領の中でも地域の博物館、美術館との連携がうたわれるようになっています。
 それぞれの地域で様々な試みがなされていますが、愛知県美術館はかなり以前から有志の先生方との研究会を重ねてきており、美術館からの一方的な情報提供ではなく、現場の先生方の意見を取り入れながら、また、子ども鑑賞会などでは先生方が強力なサポーターとして連携をしてきたことが実っています。

 また、今回の大会では、あいちトリエンナーレ2010の関連事業として行われたアーティスト派遣事業の成果なども発表があり、作品展示などもありました。a日本美術教育学会10.jpg

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 (フジイフランソワさん指導の飛島村の中学生の共同制作の作品)

 愛知県美術館の教育普及事業も地域の先生方に支えられながら進んでいます。興味のある方はホームページの先生方のページを覗いてみてください。(ST)

8月21日から始まったトリエンナーレも10月31日で閉幕し、美術館では現在その撤収作業が進められています。

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トリエンナーレは愛知県美術館の主催事業ではないとはいえ、次の展覧会も控えているため、美術品専門の運送業者と一緒に美術館のスタッフもサポートにあたりながら作業が進められています。


「トリエンナーレが終わったら、作品はどうなるの?」と尋ねられることもありますが、ほとんどの作品は、作家自身やギャラリーなどの所蔵先に返却されます。

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上の写真は、国内や海外へと輸送されるべく梱包された作品の入った木箱たち。


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作品が搬出されて広々とした展示室は、お祭りが終わった後のような寂しさを感じさせます。

 

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連日賑わいを見せていたロビーもいまは静かになっています。


それから「トリエンナーレ行きそびれた!」という方に朗報です。
じつはトリエンナーレ閉幕後でも見ることのできる作品があるんです。

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松井紫朗さんの、緑色をしたバルーンの作品《channel》です。
作品の一部をすでに撤去してしまっているため中に入ることはできませんが、芸術文化センターの吹き抜け部分のフォーラムで、2011年の2月頃まで(修復中の北山善夫作《私(あなた)》が戻ってくるまで)展示される予定です。


ところで、愛知県美術館の所蔵作品を展示していなかったトリエンナーレの会期中には、ありがたいことに「所蔵作品展は見られないの?」とか「クリムトはどこにあるの?」といったお問い合わせをいただくことが少なくありませんでした。

愛知県美術館では11月26日(金)から〈美の精髄〉展を開催します。ブダペスト(ハンガリー)でのクリムト展に貸し出されていたクリムトの《人生は戦いなり(黄金の騎士)》をはじめとして、しばらく見ることのできなかった愛知県美術館の名品300点を展示します。
愛知県美の所蔵品を見たかった!という方や、現代美術のあとはゆっくり近世や近代の絵画を楽しみたい!という方、どうぞお楽しみに。 (SS)
 

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猛暑の中で始まったトリエンナーレも残すところあと半月。ラストに向けて、愛知芸術文化センター会場(8・10階美術館及び現代美術展企画コンペ展示室)と名古屋市美術館会場は、休館日なしとなります。日曜日が運動会で月曜がお休みになった方など、ぜひお誘い合わせおいでください。記念撮影をしていただける三沢厚彦さんの白クマたちも、皆様をお待ちしています。

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さて私たち美術館員はいま、トリエンナーレ終了後の作業日程や人員配置を練りつつ、今月23日から三重県立美術館で始まる愛知・岐阜・三重3県立美術館協同展「ひろがるアート」への作品輸送や、今月中に発行する年報の校正などを行っています。11月1日からはさっそくトリエンナーレの巨大な作品や仮設の壁・床の解体と撤収が始まり、26日からの「美の精髄」展の展示作業やブダペストからのクリムト引き取り出張などへと続きます。その間には、美術館が今年度収集(購入・受贈)したい作品を外部専門家に諮問する収集委員会もあり、また「カンディンスキーと青騎士」展をはじめとする来年以降の展覧会準備も進んでいます。
こうした活動はまたこのブログでレポートしていきますので、今後もご注目ください。           (TM)                                                   

 

 あいちトリエンナーレ2010が開幕し、毎日会場ではたくさんの方々が現代美術に楽しまれています。そんななか、子どもたちで大にぎわいのスペースがあります。
 愛知芸術文化センター8階にある「キッズトリエンナーレ」、通称“デンスタジオ”です。
 デンスタジオの「デン」とは、「穴ぐら」とか「隠れ家」とかを意味する英語に由来していて、子ども時代のひみつの場所をイメージしたネーミングになっています。

 

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↑デンスタジオ 入口

 

 デンスタジオは、子どもたちがいつ来てもなにかしら作品をつくることができる創作の場です。紙、色紙、絵具、ダンボール、木ぎれなど様々な材料が用意されていて、なにをつくるかは子どもたちの自由です。
 

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↑ダンボールの大きなタワーのなかに、いろいろな材料が用意されています
 家族やきょうだいと楽しそうにつくる子どもたち

 

 なにをつくっていいかわからないという子どものためには「いつでもプログラム」が用意されていて、和紙、陶片、金属などなど、いろいろな材料を使って何かを作れるように、ボランティアの方々が子どもたちをサポートしてくれます。

 

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↑「いつでもプログラム」の様子

 

 夏休み中ということもあって、ときに入場制限をもうけなくてはならないほどの混みようです。また、事前申し込み制のプログラムも週末を中心に開かれています。(全プログラム9/6締切。お問い合わせ:あいちトリエンナーレ実行委員会TEL:052-971-6111)。スタジオの壁は、制作した作品の発表の場であり、自由な落書きの場でもあります。開会前の壁やカーテンは真っ白でしたが、プログラムの中で子どもたちは思い切り色を塗って、家や学校ではしかられそうなことをやってしまいました。

 

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↑デンスタジオをデザインした稲葉伸行さんによるプログラム「ダイナミックお絵かき」
 壁に自由に描いています


 子どもたちの創作の跡や作品で、毎日部屋の様子は変化しています。今日はどんなかなと、是非のぞいてみてください。小さなアーティストたちの真剣な面差しに出会えますよ。

(M.F.)

 本年度の愛知県の(愛知県美術館のではなく)一大イベントである「あいちトリエンナーレ2010」のプレスや関係者向けの内覧会が8月20日に行われました。

 

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↑今回のシンボル的作家、草間彌生の作品がロビーを華やかにしています

 

 前日夜遅く、いや当日朝まで、様々な困難や混乱を乗り越え、信じられないようなスケジュールで展示作業が行われて、やっと内覧会を迎えることができました。
 この「あいちトリエンナーレ2010」は愛知県美術館の主催事業ではありませんが、展覧会場の一部となっていることもあり、美術館の学芸員は総出でサポートにあたりました。

 

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↑北京オリンピックの芸術監督として広く知られるようになった蔡國強の火薬で描かれた作品

 

 中心となる現代美術展の展示は、それぞれの作家の力作揃いで、世界各地(24カ国)から来た作家たちの今の社会や世界あるいは人間を見つめることで創作された作品からは、芸術作品と呼ばれるものが単なる飾り物ではないことを感じさせてくれます。

 

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↑芸術文化センターフォーラムには松井紫朗の巨大オブジェが出現

 

 また美術館の枠を飛び出したものもあり、「あいちトリエンナーレ2010」の会場は芸術文化センターのフォーラムや隣接するオアシス21、名古屋市美術館、長者町あたりの街中、堀川沿いにある納屋橋会場と見所いっぱいです。21日土曜日からは一般公開が始まります。是非お早めにお出かけください。

(ST)

 

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↑ショップには普段以上に魅力的なグッズがいっぱいです

巨大オブジェの搬出

2009年12月09日

  芸術文化センターの吹き抜け空間に、巨大なオブジェが吊り下げられているは皆さんもご存じのことでしょう。このオブジェは、竹と和紙による立体造形で知られる現代アーティストの北山善夫さんの制作によるもので、「私」と書いて「あなた」と読ませるというちょっと意味ありげなタイトルが付けられています。

  この作品は、実は人のかたちをしているのですがお気づきだったでしょうか。大ホールの入口あたりから見上げたとき、そして上層階へと移動するシースルーエレベータから眺めたとき、巨大なオブジェは刻々とその姿を変えていきますが、全体は両手を広げて左足を後に曲げて、飛び立つようにも、舞い降りるように見える人の姿が表されています。
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  この作品、芸術文化センターの開館に合わせて設置され、これまでずっと皆さまにご覧いただいてきましたが、さすがに近年は汚れが目立つようになり、また、軽やかに曲げた左足には少しゆがみが出てきていました。そこで今回、一度作品を降ろして化粧直しをすることになり、12月8日(月)にその作業を行いました。制作者の北山善夫さんにお越しいただき、再設置のための記録や目印を付けながら20人近いスタッフが慎重に作業を進め、夕方には無事にすべてを分解、搬出して、保管場所まで運び終えました。これから洗浄作業や、紙の貼り替え作業を行い、再来年には再設置の予定です。

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  ところであのオブジェですが、ご覧いただくと竹と紙でできているように見えますが、基本はすべてガラスでできています。もちろんガラスといっても特殊なもので、繊維状のガラスを束ねて棒にしたものと、同じく紙のように薄くしたものを使っているのです。

  作品がなくなった吹き抜け空間は、ちょっと寂しい感じがしますが、現在は幾何学的な構成による建築空間そのものの美しさをご覧いただけます。そして、来年に迫った「あいちトリエンナーレ2010」では、まったく違った作家による作品が設置されるようになるかも・・・。いずれにしても一年半ほどかけて化粧直しが終わって、開館した時のように美しく軽やかな姿に戻ったあの「私(あなた)」との再会をどうぞお楽しみに!

(MUM)

 あいちトリエンナーレに向け、所蔵作品展内の展示室6で若手作家を紹介している「現代美術の発見」シリーズ。第4回の宮永春香さんは1980年石川県金沢市の生まれで、2008年に金沢美術工芸大学大学院の博士課程を修了。愛知県が2007年から開催している公募「アーツ・チャレンジ 新進アーティストの発見inあいち」の2009年入選者でもあります。

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《FEITICO 抜け殻》2009年
真っ白な毛糸の編み物のように見えますが、この作品、磁器なんです。いったいどうやって作るのでしょうか?

 

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金澤アートイベントカレンダー『Equal』vol.12より
紙紐をかぎ針で編んだものに磁土をドロドロにした泥漿(でいしょう)をしみ込ませ、高温の窯で焼くと、紙紐は完全に焼失して中空の磁器になります。

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アトリエの机
紙紐と磁器。同じような形でも、印象が大きく違いますね。

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虚(そら)と骨》2003年
こちらは宮永さんが大学の学部を卒業した2003年の作品。器の外側と内側の空間が入り組んだダイナミックな造形ですが、これも紙と紙紐で作ったチューブによる立体に陶土を付け、紙が焼失した抜け殻が形となったもの。

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宮永さんはより複雑な形を作るために「編む」技法を始めましたが、できた形象からお守りのような意味性を感じて、ポルトガル語の「護符」にもとづくFEITICO(フェティシェ)というタイトルをつけました。今回出品の35点の中に、きっとあなたの心に響く形がみつかることでしょう。

(TM)
 

 11月14日(土)、15日(日)は、長者町地区で「ゑびす祭り」というおまつりが行われています。現在開催中の長者町プロジェクト2009の参加アーティストたちも、おまつりと聞いちゃ黙っていません。

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 KOSUGE1-16は、ワークショップで子どもたちと一緒に制作した人形を乗せた「やわらかい山車」をひいて、長者町通りを練り歩いています。名古屋を中心に活動しているチンドン/ラグタイム/ポルカという不思議なバンド「ホット・ハニーバニー・ストンパーズ」のみなさんが素敵な演奏で先導してくださいました。

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 またトーチカは長者町繊維卸開館の前に「PiKAPiKAアート屋台」を出しています。誰でも簡単にPiKAPiKA(ペンライトをつかった光るラクガキ)ができちゃう、ということで大人気、長蛇の列ができていました。

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 斉と公平太の「LOVEちショップ」も屋台スタイルでグッズ販売を行っています。LOVEち君自ら店頭販売。ちなみにLOVEち君の顔は正面から見てください。顔を横からのぞくのはご遠慮願います(みなさんのぞきますが)。

 繊維の卸問屋街のおまつりなので、出店も衣料品が充実。色んな服が破格のお値段で買えちゃいます。お買い物とアート、どちらも楽しめる絶好の機会、土曜日を逃した方も、本日日曜日(15日)に是非ご来場ください!
(KS)

 11月6日スタートの「日本の自画像」展に合わせて、美術館のロビーでは市川武史さんによる「オーロラ―絵画/彫刻」の展示を行ないます。市川さんは浮遊する透明な彫刻などで知られる作家ですが、今回は初の絵画作品を発表します。といっても、通常のキャンバスに描かれた絵画ではありません。長さ14Mに及ぶ布に描かれた作品で、それが平面上にではなく立体的に展示されており、中にも入れるという不思議な状態です。絵画でありながら同時に彫刻的でもある、ということで、サブタイトルに「絵画/彫刻」と付いています。と、言葉で説明してもあまりピンと来ないかも…。ちょっとだけ写真を掲載します。全貌は見てのお楽しみということで。

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 朝/昼/夜で作品の表情ががらりと変わります。11月にはいって、日もかなり短くなってきていますので、閉館直前はもう外は真っ暗です。そんな中で見るオーロラはとてもロマンティックでおすすめ。展示作業中に、「これカップルが中に入ったら幸せになれる、って噂を流そうか」なんて冗談が出たくらいです。ほんとに幸せになれるかも知れません。個人的には午前中のさわやかなオーロラが好きですが。なかなか一日中美術館内で過ごす、という方はいらっしゃらないと思いますが、「オーロラ―絵画/彫刻」は無料スペースでの展示なので、是非何度でも足をお運びいただければと思います。

 また期間中の11月20日金曜日は、夜間開館で20時まで開館しています。同日18:30より市川武史さんと詩人・建畠晢さんによるサウンドパフォーマンスを行ないます。建畠さんは「あいちトリエンナーレ2010」の芸術監督でもありますが、今回は詩人としての建畠さんの魅力をお楽しみ下さい。こちらも観覧無料、申込不要です。
(KS)

 18日には「放課後のはらっぱ」展、名古屋市美術館会場で、イベントが3つ同時開催されました。名古屋市美術館中がちょっとした文化祭のような感じです。

 まず、一階のカフェステラでは、安藤正子さんと加藤美佳さんが「はらっぱ一日カフェ」をプロデュースされました。カフェの内装からレシピまで、お二人の感性が活かされた可愛らしいものになっています。
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↑ネコのライスのハヤシライスに、ハリネズミのスウィートポテトなどなど。どちらもあっと言う間に完売です。


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↑風船などで飾り付けられた店内は12時前にはすでに満席に!

 地下一階のスペースでは、櫃田珠実さんによる「はらっぱフォトバッジ、バッチ・グー!」。出展作品の好きな部分を誰でも数分でバッジにできちゃうこの企画、どの方もバッジを手に笑顔です。バッジは、この展覧会ならではのレアアイテムになるかも・・・。
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↑ここから好きなイメージを切り出します。快くオッケーを出してくださった出展作家さん達に感謝!
 

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↑出来上がり。いろんなバッジが出来ました。

 そして二階の講堂では「幻灯会」が午後二回行われました。設楽知昭さんが映し出す《透明壁画・人工夢》のスライドを、みんなで床に座って眺めます。どこか奇妙な室内風景や逆さまの人の姿がほのぐらい中に次々と現れると、謎めいた雰囲気に講堂全体が包まれました。
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↑無言のままイメージのみが現れていきます。《透明壁画・人工夢》のオリジナルは愛知県美術館に展示中です。

 名古屋市美術館会場は、この18日がはらっぱ展の最終日となりましたが、愛知県美術館会場は25日までやっています。各アーティストの個性が溢れ出る展示、みなさまお見逃しなく!

(FN)
 

 ただいま愛知県美術館で開催中の「放課後のはらっぱ」展。実は、この美術館では初となる試みが行われています。それはボランティアによるガイドツアー!展覧会の説明を専門とするボランティアスタッフが、「放課後のはらっぱ」展の見どころを、お客様と展示室を回りながらお話してくれます。
 このガイドツアー、開始するまでに実はかなりの研修が行われました。ガイドボランティアをつとめる方々は各アーティストや作品の細かい情報まで学んできたのです。ガイドマニュアルも、ボランティアさんたちの意見を取り入れつつ作りました。
 とは言え、実際にお客さんを前に話すときは、それぞれのガイドボランティアさんの個性が出るものです。実際、櫃田作品を前にすると言葉に熱の入る方もいれば、教え子さんの活動に共感しながらお話する方も・・・。どんな方のツアーに参加するかによって、展覧会の見え方もちょっと変わってくるかもしれませんね。
 毎週土曜、日曜と祝日に、午前11時と午後2時の計二回行われています。申し込み不要、参加費無料なので、ツアーに参加してみたい方は愛知県美術館のロビーにお集りください。

 

 

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↑この看板が出ている日にはガイドツアーがあります。

 

 

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↑あいちトリエンナーレ2010プレイベント「後ろの正面」展の会場運営ボランティアによる日誌。ボランティアさんは、こういう交換日記のようなものをつけています。



また、自分もガイドボランティアをやってみたい、という方にもお知らせ。これからもボランティア募集が行われるので、あいちトリエンナーレのHPをご確認ください。(ガイドボランティア以外にも、作品とお客さんをつなぐ会場運営ボランティア、アーティストと一緒に活動するアーティストサポートボランティアなんていうのもあります)。皆様の参加をお待ちしております!

 

 

 10月10日から、いよいよ長者町地区であいちトリエンナーレ2010に向けたプレイベント「長者町プロジェクト2009」が始まります。長者町は、名古屋駅と栄のちょうど真ん中に位置する全国でも有数の繊維問屋街でしたが、繊維不況で空き店舗が次第に増えました。しかし、街の人たちのなかで、長者町を再生しようという気運が高まり、最近ではカフェやギャラリー、レストランなどを誘致して次第に新しい装いを見せ始めました。そんな長者町で、9組のアーティストがさまざまな作品を展開する、という展覧会です。 

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▲インフォメーションセンターと展示スペースへと改装されつつある「長者町繊維卸会館」。築約60年!雰囲気あるでしょ? 

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▲昼間はこんなかんじ。 

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▲ 二階のはこんなふうに。懐かしさを覚える雰囲気です。

  イベントも盛りだくさんで、10月9日には石田達郎とジム・オヴェルメンによるパフォーマンス、12日には山本高之+出口尚宏による「みがきッコ」パフォーマンス、10日から15日まで淺井裕介の公開制作などなど、まだまだいろいろあるので、詳しくは公式ウェブサイト(http://aichitriennale.jp/chojamachi/)をチェックしてみてください!


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▲長者町繊維卸会館の場所はココ。地下鉄丸の内駅からも伏見駅からも徒歩圏内です。

 また東海ケーブルチャンネルさんで放送中の、「あいちトリエンナーレTV」でも長者町情報が特集されています。動画はこちらから→(http://www.doga.pref.aichi.jp/ch5/index.html)。

(KS)

先日、放課後のはらっぱ展で二つのイベントが開催されました。出品作家が講師となり、参加者のみなさん、スタッフのみなさんと、はらっぱで思いっきりあそびました。

一つ目は、9月12日に開催された櫃田珠実さんによる「はらっぱのつまみぐい」。作品を見て感じたことをつまみぐいしてオリジナルの缶バッチを作ろうというものです。
珠実さんから簡単なレクチャーを受け、その後色鉛筆とバッチ用に丸く切った紙を持って展示室へ。みなさん、気になる作品や好きな作品を前にして、つまみぐいの開始です。thmnl_ha02.jpgthmnl_ha01.jpg

展示室でのつまみぐいに満足したら、作業スペースに戻り、水性ペンやクレヨンなどを使って、さらに描き足したり、新たに描いたりもしました。これぞっと思うものを二つ選んで、バッチにしていきます。
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たくさんの素敵缶バッチができあがりました。
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缶バッチの制作見本として、珠実さんが用意してくれた、はらっぱ展出品作家のみなさんによるバッチです。どれが、どの作家さんによるものか分かるでしょうか。
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二つ目は、9月20日に行った佐藤克久さんによる「放課後のはらっぱの放課後」。ガムテープを使って、はらっぱにいそうないきものを作りました。参加者数は約40名!! たくさんの方々に参加いただきました。


まずは、佐藤さんと一緒に展示室へ行って、作品を見ながら紹介をしてもらいます。
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作業スペースに戻ったところで、佐藤さんから手順を教わり、さっそくガムテープを使った彫刻作りのスタート!!
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 佐藤さんやスタッフにアドバイスをもらいながら、思い思いに制作をしています。

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約1時間くらいかけて、それぞれはらっぱの仲間たちができあがりました。出来上がった仲間を、はらっぱに見立てた展示台の上へ。

 

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みんなすごいですっ!!
昆虫から動物から恐竜からなにか分からないものまで、すばらしい作品が並びました。 

おまけ2

出品作品の《フューチャー・ラウンジ》の中には、ガムテープで制作されたものが1つあるそうです。探してみてください。

はらっぱ展のイベントは、これだけではありません。10月18日(日)には名古屋市美術館で、【はらっぱ一日カフェ】名古屋市美術館の中にあるカフェ・ステラに出品作家の加藤美佳さん・安藤正子さんのレシピをもとに作った、特別メニューが登場!! また、櫃田珠実さんによる【はらっぱフォトバッチ、バッチグー】や設楽知昭さんによる【幻灯会】が開催されます。ぜひっご参加ください。詳しい内容はこちらから

(RK)

 さて、いよいよスタートした「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」展。櫃田伸也さんと、彼の教え子19名が集う展覧会です。普通は作品の選択から展示まで学芸員が担当するのですが、今回は、櫃田伸也さんの教え子である、奈良美智さん、杉戸洋さん、森北伸さんがこの展覧会のために一生懸命協力してくださいました。

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↑打合せ中の杉戸さん、森北さん。打合せはいつも深夜にまで及ぶのでした・・・。

そのかいあって、展示室は、いつもの美術館と大きく違う「はらっぱ」風になっています。伸び伸びと自由な空間です。どんな感じかここでご紹介したい!のですが、それは見にきてからのお楽しみ、ということで、ごく一部だけ写真で・・・。

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↑具象絵画の芥川賞とも呼ばれる安井賞受賞作《風景断片》をはじめ、画家・櫃田伸也を代表する名作が出展されているのは当然のこと。こんなノートの切れ端やドローイングの断片も並んでいます。創作するうえで、これらは欠かせないものなのです。

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↑櫃田さんのアトリエの雰囲気を再現したコーナー。幅広い蔵書や雑貨にまじって、某ロックスターのグッズが妙に多い!


↑各作家さんの学生時代の作品を展示するコーナー。あの人や、あの人の裸婦デッサンや大学修了制作の作品が見れちゃいます。この展覧会でしか見られないレアなものです。

これらの写真からも、教え子だった作家さんがいたからこそ実現した展覧会であることが、お分かりいただけるのではないでしょうか。作品だけではなく、作品を生み出した温かな雰囲気まで伝わる「放課後のはらっぱ」展、ぜひともご覧くださいね。

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↑オープニングでは、サプライズケーキが登場。お料理上手な加藤美佳さん、安藤正子さんのお二人がデコレーションを担当されました。お二人のオリジナルレシピを自分もぜひ味わいたい、という方は、10月18日に行われるはらっぱ一日カフェ(名古屋市美術館)に来てくださいね。

(F.N)
 

濱田樹里展

2009年09月05日

「放課後のはらっぱ」と同時に始まった所蔵作品展内の一部屋(展示室6)で、「濱田樹里展“根源の在処(ありか)”」を開催しています。これは注目作家をご紹介する「テーマ展」と、あいちトリエンナーレ2010に向けた「現代美術の発見」シリーズ3(1は三沢厚彦さん、2は平田あすかさん)という位置づけとを兼ねたものです。
濱田樹里(はまだ・じゅり)さんは1973年生まれで2000年に愛知県立芸術大学大学院の日本画専攻を修了、現在名古屋造形大学で専任講師をされています。

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↑《焔にたつ華》2005年


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濱田さんの作品は長大です。展示室内の2点はどちらも縦2mで、横は約17mと約11m。それぞれ壁2面にまたがっています。

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↑(《流・転・生》2009年)
マグマのような赤や、鳥の羽のような白がうねる画面に、巨大な花々が咲き・しおれ・再び芽吹くさまが描かれています。赤色には、濱田さんが小学校高学年まで育ったインドネシアの赤土の大地がオーバーラップされているとのこと。花は大地を覆う生命体の象徴で、長い時の流れの中で生死を繰り返す命の根源がテーマとなっています。

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↑作品部分

愛知県立旭丘高校の美術科在学中から日本画の画材を用いているのも、土や砂の触感に近いという理由から。絵に近づいて見ると、ざらざらとした岩絵具のほか、貝殻を砕いて作る胡粉(ごふん)、金・銀・赤・青の金属箔などの材質感も豊かです。

大作ではありますが、洋画家のように大キャンヴァスにグイグイ描くというのではなく、幅70?のパネルを床に寝かせての制作。アトリエでは作品の全貌は見えません。細かな作業で蓄積されたエネルギーが、展示会場で爆発するのかも。

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↑展示室6とその前通路の作品展示風景

展示室外、通路の壁には幅約4.5mの《陸の花》(2003年)。これら3点が鑑賞者を取り囲みます。
 「これは写真じゃわからないなあ」と思った貴方、そのとおりです。会場へおいでになり、大作の流れに身をまかせてみてください。
 

(T.M.)

  次回展覧会「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」の開催まで、すでに一ヶ月近くとなりました。ポスター、チラシを目にした方、開催の噂を聞いた方も、だんだんと増えているのではないでしょうか。

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 この展覧会は、愛知県立芸術大学で長らく先生をされていた櫃田伸也さんを中心にしたものです。櫃田さんは画家として素晴らしい作品を生み出すと同時に、数多くの優れたアーティストも育ててきました。そういうわけで、今回の展覧会は、奈良美智さん、杉戸洋さん、森北伸さんという教え子のお三方が「大好きな先生」のため企画に協力してくださっています。櫃田伸也さんの画家としての活動と教え子との交流の両方が、楽しめる内容に仕上がりつつありますよ。
 こうした特別なコンセプトの展覧会なので、ポスターやチラシのメインヴィジュアルも、多くの学生が集った櫃田さんのアトリエの写真を使っています。ポスター用に、カメラマンの怡土さん、森北さんと、櫃田さんのアトリエに集合して写真撮影をしました。櫃田さんも撮影用にちょっとアトリエを片付けたりして・・・。でも、パレットが床にそのままあるのも、格好いいですよね。

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 この時嬉しかったのは、出展作家のお一人であり奥様の珠実さんが、お昼にカレーを用意してくださっていたこと!多くの学生が櫃田さんのお宅に集まったのは、珠実さんのご飯が美味しいから、とよく聞きましたが、本当に納得のお味です!!お庭で取れたタケノコが入った特製カレーでした。

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こんなほのぼのムードで進んでいる「放課後のはらっぱ展」ですが、もちろん真剣なシーンもあります。次回は、シリアスな裏側(笑)をご紹介いたしましょう。


(N.F.)
 

平田あすか展

2009年07月13日

 あいちトリエンナーレ2010のプレイベントとして、4-5月の「アニマルズ in AAC 三沢厚彦の世界」に引き続き、「平田あすか“サボテンノユメ”」を開催しています(会場は所蔵作品展内の展示室6)。

 平田さんは1978年名古屋市生まれで2005年に名古屋芸術大学大学院の版画コースを修了。現在は水彩と色鉛筆によるドローイングと、ベルベットやサテンの布に脱色と刺繍をした作品をおもに制作しています。

 

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■写真:《鳥の夢》2008年

 一見優しく可愛い色づかいの作品の中では、人の体から頭部が離れて飛んで行ったり、鳥や蝶・魚・奇妙なサボテンなどとつながったりして、不思議な物語が進行しています。

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■写真:布作品の展示壁

布の作品は、私とO学芸員が高い足場に登って展示しました。

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■写真:アートスペースでのおはなし会

 7月4日に平田さんと展覧会監修をしていただいた高橋綾子さん(名古屋芸大准教授)による「おはなし会」を催し、メキシコやケニアでの制作体験や、個々の作品の意味などを伺いました。

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■写真:《空の狩人》2009年

 平田さんの絵によく登場する、角のようなトゲが生えたサボテンは「湖と漁師の神が一人の女をサボテンの上で生け贄にした」というメキシコの伝説から、十日ほど想像をめぐらせて生まれたそう。

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■写真:《空の狩人》の一部分

 オオカミに乗って雲間を飛び交う、ちょっと怖いサボテン人間たち。でもその中に、サボテンのマスクを脱いで休憩している人も。

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■写真:《吐息》2009年

  「不景気で何かと風当たりの強い日本だけど、みんなで力を合わせてがんばろう」って絵だそうです。片足だけ見せている人が一人います。

 皆さんどうぞご覧になって、色々と物語を想像してみてください。
(T.M.)

 来年のあいちトリエンナーレ2010を盛り上げるために、もっと多くの方に現代美術作品に触れてもらい(残念ながら文字通り手で触れてはいけませんが)、関心を持ってもらおう、ということで、愛知県の本庁舎と県議会に作品設置を行いました。

 美術好きの方にはこれからトリエンナーレのプレイベントが目白押しで楽しんでいただけることだと思いますので、今回は「美術?なにそれおもしろいの?」くらいの、関心をあまりお持ちでない方に向けて、こんな面白いものがあるんですよ、という形でご紹介できるよう、あまり美術とは縁がない庁舎と議会という場所に設置することになったわけです。

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 本庁舎は西側の入口に岡本敦生+野田裕示の『地殻―潜むかたち1』という御影石の彫刻を、愛知県議会はロビーに先月芸文センターで大好評のうちに個展を終えた三沢厚彦の『Animal 2008-01』を。庁舎と議会、なかなか行く機会のない方も多いかと思いますが、一般の方でも特に手続きなどなく入れますので、お近くにお立ち寄りの際は是非ごらんください。

 美術館の外に作品を展示する、というのは保存的観点から色々と制約があるので、なんでも展示しようというわけにはいきませんが、今後も美術館の中に閉じこもらずにどんどん外に作品が飛び出していけると良いな、と思います。

 さて、それとは全く別の話題ですが、最近混乱するイランの情勢を刻々と生の声で伝えている、と注目されているTwitterというウェブサービスがあります。1記事140字制限で、いまなにしてるかなど気軽なつぶやきが魅力(イランの件はまったく気軽ではありませんが)のミニブログなんですが、実はアート関係のアカウントもたくさんあります。

瀬戸内国際芸術祭
http://twitter.com/setouchi_art_jp(日本語版), http://twitter.com/setouchi_art(英語版)
2010年7月19日-10月31日に開催される瀬戸内国際芸術祭2010の公式アカウント。応募中のプロジェクトの情報や、参加アーティストが今どこで個展をしているか、など。あいちトリエンナーレ2010は出遅れているカモ...。

アサヒ・アート・フェスティバル
http://twitter.com/AsahiArtFes
2009年6月20日-9月13日、もう始まっていますが、アサヒ・アート・フェスティバル2009の公式アカウントです。

ART LAB OVA
http://twitter.com/downtownart
桜木町を中心に、まちとの関わりを探るアートプロジェクトを行っている非営利団体。上に挙げたアサヒアートフェスの一つ、2009年8月22日-8月30日に開催される横浜下町パラダイスまつり2009の情報です。

淡路島アートセンター
http://twitter.com/aac_staff
NPO法人淡路島アートセンターのアカウント。上に挙げたアサヒアートフェスの一つ、淡路島アートフェスティバル2009淡路島アート不動産の情報です。

アートマネジメント動画 ヒトミテ
http://twitter.com/hitomite
地域のアートマネジメント事例をインタビュー形式で紹介する動画ブログのアカウントです。

TOKYO ART BEAT
http://twitter.com/TokyoArtBeat_JP
東京近郊の方にはいまや定番となっている感のある展覧会情報サイトTokyo Art Beatのアカウントです。シンポジウムやトークイベントの情報もフォローされていて便利ですね。

混浴温泉世界
http://twitter.com/konyokun
もう終わってしまいましたが大分別府で開催されていた別府現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界のなかで生まれたコンヨクン、だそうです。

101TOKYO Contemporary Art Fair
http://twitter.com/101TOKYO
4月にアキバ・スクエアで行われたアートフェアです。

 もうすぐ始まる越後妻有の大地の芸術祭はTwitterを利用してないみたいですね、残念(見つけられなかっただけかも知れません)。日本のギャラリーのアカウントも発見できず。たぶんやってるところはあると思うのですが...。海外のアカウントもたくさんあります。

Museum of Modern Art
http://twitter.com/MuseumModernArt
いわずと知れたMoMAですね。

brooklynmuseum
http://twitter.com/brooklynmuseum
ブルックリン美術館です。

Whitney Museum
http://twitter.com/whitneymuseum
ホイットニー美術館です。

SFMOMA
http://twitter.com/SFMOMA
サンフランシスコ近代美術館です。

LACMA
http://twitter.com/LACMA
ロサンゼルス・カウンティ美術館です。

Tate
http://twitter.com/Tate
イギリスのテート・ギャラリーのアカウントです。

 展覧会の会期やイベントの詳細など正確さが要求される情報はウェブサイトで、ゆるいコミュニケーションや直接は事業と関係しないけど関心が共有できそうな情報などをTwitterなどを利用してぽつぽつと行っていくというかたちで、広報のあり方が変化してきていますね。ただ日本の美術館で公式にTwitterアカウントを持っているところは、私の知っているかぎりではありません。MoMAやブルックリンがどのような内部的な処理を経てやっているのか分かりませんが、公的機関の場合とくに、あくまで公式な情報発信である以上投稿内容に対する責任の所在など色々クリアしなきゃいけない問題があります。

 実は愛知県美アカウント(http://twitter.com/apmoa)もあるにはあるのですが、昨年の夏にアーティスト、ジミー・キンリーによるストリート・パフォーマンスの実況をしたくらいでその後全く更新していません。何らかの形で活用したいです。

 いずれにせよ上に挙げたように様々な団体が実際に情報発信としてTwitterを利用しており、相互にコミュニケートしているという状況はすでにできあがってきています。皆さんも関心のあるアカウントを是非フォローしてみてください。

 ちなみにアーティストもどんどんTwitterに参加していますが、まとめが追いつきませんのでまた次の機会に。
(KS)
 

あつまる・アニマル

2009年05月08日

 5月2日、アニマルズ in AAC―三沢厚彦の世界展ワークショップ「あつまる・アニマル」が開催されました。参加してくれた20名くらいの小学生たちと一緒に、まずは作家の三沢さんご本人による作品鑑賞ツアーです。

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▲「しっぽはなんで切れてるの?」

 小学生向けのワークショップですが、三沢さんの言葉に付き添いの保護者の方々も熱心に聞き入っています。

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▲「大きいってどういうことか分かる?」「アリさんからみたら君はすごく大きいけど、僕からみたら君は小さいよね」
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▲「ニガウリって知ってる?似てるでしょ」

 一通り作品を見終わったら、今度は水彩絵具で動物の絵を描きます。「ライオンのライオンらしさってどこにある?君たちのなかのライオンはどんなライオン?どういうかたちでどういう色してる?」という三沢さんの問いかけに、子どもたちは一所懸命頭の中で動物のイメージを膨らませていきます。

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 最初は「うーん」と悩んでいた子も段々調子がでてくると筆がすいすい進んでいました。どちらかというと低学年の子の方が積極的で何枚も描く子もいましたが、高学年の子はじっくり考えてから描こうとします。

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▲みんなの絵が勢揃い!

 三沢さんの作品を細かいところまでしっかり覚えていて再現する子もいれば、既存の動物を組みあわせて新しい動物をつくる子も。それぞれが思い描いた動物が集合。三沢さんが一枚一枚丁寧にコメントしてくれました。

 みんなが描いた絵は、今月24日まで愛知芸術文化センター2階フォーラムに掲示されています。お立ち寄りの際は是非ご覧ください。
(KS)

すでに、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、現在、愛知芸術文化センター内で開催中の「アニマルズ in AAC 三沢厚彦の世界」展に合わせて、スタンプラリーを実施しています。(以前のブログでもご紹介しました。)
 今回の展覧会では、芸文センター内のいろんな場所に作品を展示していることもあり、来場されたみなさまに、作品を探しながら、楽しく鑑賞していただこうと、スタンプラリーを行っています。実際に参加された方は、どうでしたか?楽しんでいただけているとうれしいです。

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スタンプ押し中

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 スタンプラリーのガイドには、作品の配置場所を載せているのですが、作品を実際に展示するよりも前に作るので、展示場所が変わってしまったらどうしようという不安を抱きながも変更はないだろう(というかしてほしくないなー)と思いつつ準備をしました。
しかし、やはりその心配は的中してしまい、、、8階に展示予定であった「ヤモリ」が、10階へと移動してしまったり、美術館の展示室内の作品の場所が入れ替わってしまったりといった変更が出ました。
でも、結果的には、その場にいる動物はイキイキしているし、オリエンテーリングのように、「ヤモリ」を探し出す楽しさが増えました。参加された方々には、少しご不便をおかけしますが、楽しく「ヤモリ」を探していただけるとうれしいです。

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8階にいるアニマル 何かわかりますか?

美術館の中にも、アニマルズがいます。もちろんスタンプもあります。

今回のスタンプは、以前ご紹介したように、三沢さんに描いていただいたのですが、そのスタンプになっている動物を使ったプレゼントもご用意しています。スタンプを全部押して、ぜひプレゼントを手に入れて下さい。どんなプレゼントかは、来てのお楽しみってことで!!

(RK)

 

 

いるのもケモノ類

2009年03月31日

 あいちトリエンナーレ2010のプレイベント・現代美術の発見Iということで、「アニマルズ in AAC―三沢厚彦の世界」が愛知芸術文化センターのフォーラムで3月24日から開催されています。トリエンナーレでは草間彌生渡辺英司西野達島袋道浩ヤン・フードンホアン・スー・チエダビデ・リヴァルタなどの作家が出品を予定しています(まだまだ順次増えていきます)が、まずそれに先駆けて、この愛知芸術文化センターや現代美術そのものに多くの方に親しんでいただこうということで、三沢さんにこのセンターの複雑な空間を活き活きと使ってもらうようお願いしたのがこの展覧会です。

 フォーラムでの展示・開催と平行して、美術館のなかでも4月3日のオープンに向けて着々と準備が進んでいます。今回は普段なかなか見ることのできない彫刻展示の様子をご紹介しようとおもいます。

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▲マルミミゾウの頭が美術館の入口からフォーラムへ移動中。

 基本的に美術館は展示室に作品を展示することを考えて作られていますので、その他の場所へ移動するのは結構大変。このゾウの頭を通すために扉を一時外してあります。

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▲クレーンで吊らないと重くて持ち上がりません。

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▲台車に乗ったワニ。四人がかりで移動します。ワニちょっと楽しそう。

頭からしっぽまでで6m近くあります。他の美術館スタッフも異様な迫力が気になるのかちょくちょく様子を見に来てくれます。

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▲展示と平行して展覧会リーフレットのための撮影も。

展示が終わった作品からどんどん撮っていきます。撮影は深夜まで続きました。

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▲地下2階のNADiffさんでは展覧会にあわせて三沢厚彦特設コーナーができていました。グッズすごく充実してます。

 春休みにフォーラムでの展示をご覧になった方も、4月3日から美術館でシロクマやワニ、ユニコーンが首を長くして待っていますので、是非また足を運んでみてください。タイトルは前回に引き続き回文です。
(KS)

アニマル見るマニア

2009年03月12日

 来月から始まる「アニマルズ in AAC―三沢厚彦の世界」展のために、作家の三沢さんの制作現場にお邪魔してきました。製材所の一部を間借りして、ほぼ等身大の動物が二体並んでいました(これは残念ながら今回の展覧会には出品されませんが…)。材料のクスノキの良い匂いが立ち込めています。

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▲左はウマ、右は…さてなんの動物でしょう?


 この展覧会は「あいちトリエンナーレ2010」に向けてのプレイベントということで、通常の美術館展示室で行われるものとは違って、芸術文化センター全体を使って作品を展示します。つまり、美術館以外にも、オアシス21から繋がっている地下2階や、2階の地上エントランス、8階の壁面など、色々な場所に動物たちがうろうろしているということです。

 展示場所が散らばっていて、いくつか見逃しちゃうお客さんもでかねないし、どうしたものか、と色々考えて、スタンプラリーをすることにしました。全部制覇した方には豪華賞品!とまではいかないですけれど、まあちょっとしたプレゼントは用意できるかも知れません。スタンプを作りたいという話を三沢さんにお伝えしたところ「僕が描きますよー」と快く引き受けてくださいました。ということでオリジナルスタンプができることに!

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▲スタンプ用のドローイングです。


 全部で16体ほど展示するんですが、ひとつひとつがものすごく大きくて重い。一番大きなゾウは600kg前後あるそうです。だから輸送も展示も大仕事。展示場所まで移動する経路を確保するために、美術館の入口ガラス扉をこのために一時外してもらうなど、綿密な計画を立てておかないと、「やばい、これ入んないじゃん…」と当日途方にくれてしまうなんてことになりかねません。

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▲ゾウができるまでの様子は絵本になっていますよ。


 皆さんが来館されたときには、動物たちが無事のびのびと芸文センターを占拠(?)できていますように!展示の様子はまた後日お伝えしたいと思います。

(記事タイトルは回文です。内容とはあんまり関係ありません)
(KS)